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Max8 新機能覚書

Last updated at Posted at 2018-09-26

新機能一覧

ここでは新たにMax8を立ち上げた時の"Welcome to Max"に表示されているものを主に解説していきます
- MC
- MIDI and Key mapping(Parameter Mapping)
- Node for Max
- Patching Improvements
- Vizzie 2

MC

Patchcords and objects now operate on up to 1024 channels of audio
パッチコードとオブジェクトは1024オーディオチャンネルで動作するようになりました。

というわけで見ていきましょうまずは1つ目。
これまでの基本的なシグナルオブジェクトの冒頭にmc.(たぶんMulti channelの略???)とつけることで一本のパッチコードで出力できるようになりました。
mc.ezdac~ & ezdac
ちなみに、左が"mc.ezdac~"、右が既存の"ezdac~"です。うーん、見かけ上は微々たる差……。
さて早速パッチを作ってテストしてみましょう。先程のezdac達の上に作っていきます。
スクリーンショット 2018-09-27 2.19.06.png
比較用で2つ作りました。右がMCなし、左がMCありです。ステレオのときはあまり感じませんが、パッチコードを引く手間がだいぶ省けました。4chとか多くのチャンネルを扱うときに真価を発揮しそうですね。
当然、関連するオブジェクトもいくつか追加されています。

mc.pack~ , mc.unpack~

普通のシグナルをMCにまとめる時、もしくはその逆を行うときに使用します。アーギュメントはそれぞれ入出力数です。

mc.mixdown~

文字通りMCをミックスダウンします。上記のpack,unpackと合わせて使うとこんな感じ
スクリーンショット 2018-09-27 2.36.48.png
1ch+3ch,2ch+4chになってますね。ちなみに右側のインレットにこれまたMCを送ってやるとパンニングの設定ができたりします。細かいところはHelpを見てみてください。

mc.live.gain~

live.gainもMCに対応しました。入出力が一本になる以外は特に変わりありません。 また、MCパッチコードのチャンネル数に応じて自動でメーターが設定されるようになりました。便利。(9/30追記)場合によって自動設定されるようです。今の所条件は不明です……申し訳ありません。

MIDI and key mapping

Bind key presses and MIDI messages to objects
キーボードやMIDIメッセージをオブジェクトに割り当てられるようになりました

使い方はいたって簡単、下側のメニューバーにあるキーボードらしきイラスト (マウスオーバーで"Assign Key Map"と出ます) を一回押します。そうするとキーマッピングが可能なオブジェクトがオレンジで囲まれて表示されるので、クリックしてEnable for mappingを押すだけ。次に押下されたキーがバインドされます。
スクリーンショット 2018-09-27 2.52.32.png
(↑Assin Key Mapを押した直後)

これでわざわざ key -> selの流れを作らなくてもキーボードでスイッチ操作が可能になりましたが、どのキーをバインドしたのか忘れてしまいそうですね。

Node for Max

Node.js® is a JavaScript runtime build on Chrome's V8 JavaScript engine.
"Node.js"はクロームV8 JacaScriptエンジンのJSランタイムビルドです

前々からJavaScriptによる処理は可能でしたがNode.jsが追加されるようです。解説によればファイルをブラウズしたり、作成/消去したりできる、とのことです。

Patching Improvements

Hold shift while dragging to insert an object into a patch cord.
shiftを押しながらドラッグすれば、パッチコードの間にオブジェクトを追加できます。

単純ながら、待ち望んだ機能でもありました。 これでミスった時の修正が楽になりますね!!
MCもそうですが、今回のアップデートはパッチング面を改善する機能が多いように思われます。

Vizzie 2

The jit.gl.node object works with jit.gl.multiple to build compound shapes.
jit.gl.nodeオブジェクトはjit.gl.multipleと一緒に複合シェイプを構築します。

Now integrated with openGL
OpenGLと統合。

Jiiter、Vizzie周りにアップデートが入りました。解説文を見る限り、OpenGLや3Dオブジェクト周りのようです。

まとめ

MC、キーマッピングなどは操作性の改善と言えそうです。またOpenGLやJitter周りでもそうそう派手なアップデートではなく、今回は地味な更新にとどまったのではないかという印象を受けます(もっともJiiter、JS周りに関しては素人なので全然わからないですけれども)
Max7でも、十分な方には十分なのではないかなと思っています。とりあえず、要検証です。

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