nano-bananaが現れた
2025年8月下旬、様々な分野のAIモデルを比較できるプラットフォームLMArenaに、突如nano-bananaと呼ばれる画像生成AIが登場し、圧倒的なパフォーマンスを誇ってランキング1位に。
AIコミュニティが騒然とする中、8月25日にGoogleがGemini 2.5 Flash Imageを発表。nano-banana(Nano Banana)はその内部コードネームであり、DeepMind社が開発したものだった、という種明かしがなされたのでした。
主な特徴と強み
従来の画像生成AIが苦手としていたような分野も含め、次のような特徴を持っており、画像生成AIとしてはほぼ万能と言えます。
- 自然言語の理解力
- 従来のMidjourneyやDALL-Eなどと比較して、文脈やニュアンスまで忠実に再現可能です
- 同一キャラクター・オブジェクトの一貫性
- 複数の画像間でも、特徴が維持されます
- テキスト レンダリング
- 文字情報の描画精度が高く、ロゴや看板などを作成可能です
こうした特徴により、要望通りの部分編集(たとえば「写真の背景だけボカす」「人物の髪型だけ変える」など)が自然な仕上がりで行えるのです。
【参考】
利用するには?
Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)は、Googleを中心に複数のプラットフォームで利用可能です。
無料枠と従量課金プランの両方が用意されています。
利用可能なプラットフォーム
- Google Geminiアプリ/Web版
- 一般ユーザー向けに無料利用できる公式プラットフォーム
- 基本無料。一日の画像生成枚数など利用回数に制限あり
- Google AI Studio
- 開発者向け環境。画像生成やAPIキー取得も可能
- 基本無料。一日の画像生成枚数など利用回数に制限あり
- Vertex AI
- 法人・開発者向け、プロフェッショナル用途
- 従量課金制
- Gemini API
- 外部ツールやアプリから直接呼び出し可能
- 従量課金制
最後に
無料の範囲内でもかなり遊べてしまう!
というのはさておき、これだけ高品質な写真やイラストが、短時間・低コストで簡単に生成できてしまうため、
- 撮影・スタジオ・モデル費用など従来大きなコストが発生していた作業を極端に効率化される
- レタッチ・合成・バリエーション生成など、従来必要だった専門的な画像編集スキルの多くが不要になり、デザイン業務の敷居が大幅に下がる
- 異なる画像や要素の掛け合わせにも優れ、従来困難だった斬新な合成クリエイティブも手軽に具現化でき、発想の幅が広がる
恩恵がある一方、クリエイターへの影響は避けられませんね。
高品質な画像が量産できてしまう時代、創造性、独自性、企画力などを磨いていく必要がありそうです。
