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ALFA AWUS036NHAをVMware環境のKali Linuxにセットアップする方法

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Aircrack-ng suiteを利用して、学習するために準備をします。

この記事で記載する内容は全て学習のために自分自身のネットワークを使うことを徹底してください。
他人のネットワークに対して無断で行うことは法的に禁止されています。

Aircrack-ng suiteはKali Linuxにデフォルトで入っている、Wi-Fiネットワークのセキュリティをテストするためのツールセットです。

今回は、仮想環境上のKali LinuxでALFA AWUS036NHAを使えるようにするまでの流れを説明します。

使用環境

・PC: Mac Book Air M2
・OS: macOS 15.3.2
・仮想化ソフト: VMware Fusion
・仮想OS: Kali Linux 2024.4
・Wi-Fiアダプタ: ALFA AWUS036NHA
・Wi-Fiチップ: Atheros AR9271

Wi-Fiアダプタ選定基準

目的はKali LinuxでWi-Fiネットワークの監視や解析をすることです。(※自宅環境でのみ)

  1. モニターモード
    周囲のネットワークのパケットをキャプチャする機能があること
  2. パケットインジェクション
    意図的にデータパケットを送信する機能があること
  3. チップセット
    Kali Linuxに最適化されていること
  4. USB接続の安定性と速度
    USB3.0が理想的だが、USB2.0でも十分
  5. ドライバインストールの有無
    手動でインストールする必要がないこと
  6. 外部アンテナの有無
    信号強度の向上と受信範囲の拡大のため、アンテナがあること

以上の条件を全て満たしたのが、
Atheros AR9271チップ搭載のALFA AWUS036NHAです。

2.4GHzのみ対応しており、5GHzには対応していないのでWi-Fi5はキャッチ出来ません。
それでも学習のためなので2.4GHzで十分だと思います。

接続前の状態

仮想環境でOSを起動しているときは、ホストが利用している無線を使わせてもらっています。
VMware FusionデフォルトのNATモードでは、仮想マシンはホストのネットワークを経由してインターネットに接続します。
ホストがルーターの役割を果たし、仮想マシンの通信を外部ネットワークへ転送する仕組みになっています。

接続

はじめに、端末をPCに繋いだときは黄緑色のランプが点灯していました。

VMwareのUSB設定でKali Linuxへの接続を許可します。
image.png

端末のランプが青色に変わりました。

Kali Linuxのターミナルで接続できたか確認します。
以下のコマンドでデバイスが認識されているかを確認します。

lsusb

image.png

接続されているデバイスが認識されていることを確認できれば、以下コマンドでWi-Fiデバイスとして認識されているかを確認します。

iwconfig

image.png
wlan0が表示されていれば、正しく認識されています。
Mode: Managedは通常のクライアントモード
Access Point: Not-AssociatedはまだWi-Fiに接続していないことを表します。

wlan0(AR9271)を使って、周囲のWi-Fiスポットをスキャンできれば正しく稼働しているかを以下コマンドで確認します。

sudo iwlist wlan0 scan

大量のWi-Fiが出力されれば、正常に動作しています。

Wi-Fiクライアント設定

VMwareで動くOSはホストのネットワークをNATで使っています。
ここでは、仮想マシンを直接Wi-Fi接続します。

接続するWi-Fiを選択し、下記でファイルを編集します。

sudo vim /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf  

ファイルは以下のように編集します。

country=JP

network={
    ssid="SSID-******" #接続するWi-FiのSSID
    psk="********"     #接続するWi-FiのPSK
    key_mgmt=WPA-PSK   #WPA2-Personalを使用
}

ファイルを保存し、以下コマンドを実行します。

sudo wpa_supplicant -B -i wlan0 -c /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

wpa_supplicant:WPAで暗号化されているネットワークの接続コマンドです。
-B:バックグラウンドで実行します。
-i:使用するインターフェースを指定します。
-c:設定ファイルを指定します。

実行後、iwconfigコマンドでwlan0に指定したESSIDが出力されれば、完了です。

端末は青色で点滅します。

IPアドレスを割り当てることもできます。

sudo dhclient wlan0

接続を終了するときは以下コマンドを実行します。

sudo ip link set wlan0 down

今日のところは以上です。

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