1. はじめに
最近では、IoTや自動運転、メタバースなどで「5G」が注目を集めていますね。
その中でも「MEC (Multi-access Edge Computing)」は、5Gネットワークの分散処理技術として重要な役割を持っています。
本記事では、AWS Wavelengthを利用して、エッジサーバーを構築し、実際の構築手順を紹介します!
5Gの基礎やMECの概念については、こちら
2. AWS Wavelengthによる5Gエッジコンピューティング
AWS Wavelengthは、5Gネットワーク内でAWSサービスを利用できる技術で、2020年にKDDIがサービスを開始しました。
AWS Wavelengthの特徴
AWSクラウドを、5Gネットワークのエッジで利用可能にするサービス
- インターネットを経由せず、5Gネットワーク内でAWSを利用可能
- AWS Wavelengthでは、従来のAWSと同様の操作が可能
- マネジメントコンソールで全て管理でき、東京リージョンのクラウドと簡単に連携可能
3.構築手順
東京のWavelength ZoneのInstanceにアクセスできるのは、キャリアネットワークのユーザーからのみ
VPC内においては通信制限はない
- VPC・Subnetを作成:AWSコンソールでVPC/Subnetなどを作成
- Wavelength Zoneを指定してSubnetを作成:Wavelength Zoneに対応したエリアを選択
- Carrier Gatewayを作成:Carrier Gatewayをデフォルトルートに指定したRoute Tableを作成し、Subnetに紐づける
- Instanceを起動しCarrier IPを割り当て:Carrier IP(Elastic IPのようなもの)を取得し、Instance に割り当てる
- 外部通信確認:Carrier IPを利用し、対象ネットワークからのアクセスをテスト
✔ 東京のWavelength ZoneのInstanceにアクセスできるのは、キャリアネットワークのユーザーからのみ
✔ VPC内においては通信制限はない