1. はじめに
最近では、IoTや自動運転、メタバースなどで「5G」が注目を集めていますね。
その中でも「MEC (Multi-access Edge Computing)」は、5Gネットワークの分散処理技術として重要な役割を持っています。
本記事では、5G・IoTとMECについて分かりやすく解説します!
また、次記事では実際にAWSを使ってエッジサーバーを構築します!
AWS Wavelength構築については、こちら
2. 電波の性質
各周波数の使用用途と伝搬特性
- 携帯電話は極超短波(一部マイクロ波)
-
周波数が高いほど電波は直進的に飛び、障害物の影響(反射)を受けやすい
→低周波の方が広範囲に遠くまで届く -
周波数が高いほど、伝送できる情報量が多い
→周波数=1秒当たりの波の数
2. 5Gの基礎
5Gとは? LTE(4G)との違い
5Gは「第5世代移動通信システム」であり「5th Generation」の略称です。2020年に商用化され、以下のような特徴を持っています。
- 高速大容量 :4Gと比較して速度が10倍以上
- 低遅延 :速度の必要なアプリケーションに有用
- 同時多接続 :デバイスの接続数を増加
5Gの欠点
届く範囲が狭く、多くの基地局が必要
→なので5GとLTE(広範囲で届く)の併用が必要です
5Gを実現する技術
- 広帯基準の引き上げ
- 高周波帯の活用
- 高度な伝送技術:ビームフォーミング、Massive MIMO
3. MEC(Multi-access Edge Computing)とは何か
MECは「エッジコンピューティング技術」の一つで、デバイスの近くにサーバーを分散配置することで低遅延を実現します。