はじめに
この度、大手IT企業に転職しましたので、その活動記録を残そうと思います。
転職活動をしている人や転職に興味のある方の参考になれば幸いです。
投稿者プロフィールと経歴について
【学歴】
IT系の専門学校卒業
【転職時の年齢】
29歳
【経歴】
前職は大手素材メーカーの工場で約6年半システムエンジニアをしておりました。
こちらでは、製造現場の改善開発業務や老朽システムの更新業務などを行っておりました。
職場の年齢層は40後半~60代の方々が多く20代、30代はほんの数名程度でした。
前職について
前職では主にLinuxサーバ上でC言語を用いた開発業務を行っておりました。
メーカー独自の技術ばかり扱っていたため、一般的な技術に触れる機会が少なく、成長に疑問を感じつつ日々業務に取り組んでおりました。
開発はオフライン環境であったこともあり、疑問があってもインターネットで調べられない、開発業務を円滑にするためのツール導入なども進まない状況で、例えば「Git?何それ?」というような方々が多くいらっしゃり、プログラムのバージョン管理はまともに行われておらず、それによるデグレが頻発するなど、トラブルが絶えない状況で、日付が変わるまで仕事をしていることが多かったです。
他にも紙の資料が山のようにありプロジェクト管理もRedmineなど扱わずExcelで作成した資料を印刷して、手書きするようなことを行っていました。紙の資料も年々減るどころか毎年のように増えていきました。
(おかげで退職前のシュレッダー作業はかなり面倒でした…笑)
そんな状況を改善しようとRedmineやGitの導入を推進しようと活動したこともありましたが、新しい技術を学ぶのは嫌だという方々も多く、導入が進むことはありませんでした。
転職しようと思ったきっかけ
上述のように会社にずっと不満がありました。
若手社員は毎日会社の愚痴をこぼす状況でしたし、職場の雰囲気も暗く風通しが悪かったです。
そんな中、3つ年上の先輩が大手IT企業に転職していきました。
メーカー独自の技術しか学んでおらず、まともなところには転職できないだろうと思っていましたが、転職実績を作った先輩社員に感化されて転職活動を始めました。
活動前に行ったこと
アピールポイントを作りたいと思ったことと、知識レベルが低いという自覚があったので、半年ほど資格取得に取り組みました。
業務でLinuxを扱っていたこともあったので「LPIC-1」「LPIC-2」「LPIC-3 300」を取得しました。
IPAの情報処理試験にも挑戦しようと「情報セキュリティマネジメント」も受験し合格しました。
基本情報や応用情報は学生の頃に取得していたので上位資格の「ネットワークスペシャリスト」にも挑戦しました。
残念ながら午後2が55点で惜しくも合格できませんでしたが、高得点を取れるレベルまで知識も付き、自信を持てるようになりました。
初めて午後問題を解いたときペンが全く動かなかったことを考えると「成長したな~」と感じました。
実際の活動
職務経歴書は先に転職した先輩から資料を貰ってそれを参考に作成しました。
実際に作成してみると、それなりに色々とやってきたんだな~と感じました。
転職する、しないに関わらず作成すると業務の振り返りや、自身のスキルセットを整理できるので普段から作成するのをオススメします。プロジェクトの終了毎でなくても、半年や年に一回などでよいと思います。
転職エージェントはリクルートエージェントを利用しました。ちなみにエージェント利用は、希望に応じた求人を紹介してもらい、確認、応募するために利用した程度です。本来は職務経歴書の添削をして修正したりするらしいのですが、私の場合先輩の資料を参考に作成したためか、特に修正なしでした。
応募求人については、地元からあまり離れるのは嫌だったので東京の求人にはあまり応募せずに、大手企業の地方拠点を中心に応募していきました。
書類選考を通過したら筆記試験や適性検査をする会社もあれば、すぐに面接など会社によって試験内容は異なりました。
私は筆記試験対策が甘かったため筆記試験のある会社はほとんど面接にたどり着くことができませんでした。
もう少し学習して問題を解くスピードも速くするべきでした。正直資格取得よりも筆記試験対策の時間をもっと取るべきだったと思います。せめて資格取得後すぐに活動するよりも筆記試験対策を行うべきでした。
応募企業は開発系からインフラ系と様々応募しましたが、開発系は書類で落ちることが多かったです。
恐らく私の経験がC言語メインで、Web系などで扱われる言語の開発経験が少なかったこともあり、経験値が足りないと判断されたため落ちていたのだと思います。
面接は基本的にWeb面接で最終面接のみ対面で行う形式などがありました。
雰囲気も会社によってはカジュアルな雰囲気であったり、少し重い真剣な空気感だったりと様々でした。
私のイメージでは一次面接はカジュアルな雰囲気が多く、最終面接は重い空気感が多かった印象です。
面接でよく聞かれた質問は、
- 「転職軸(転職しようと思ったきっかけや何を重視して転職しているか)」
- 「キャリアビジョン(今後何をしていきたいか、どのような成長をしていきたいか)」
- 「どんなスキルを持っていて何ができるのか、どの分野が得意か?」
といった内容を聞かれることが多かったです。ちなみに志望動機をきちんと聞いてくる会社は少なかったと思います。転職軸とキャリアビジョンを説明したらそれが志望動機の代わりのような役割を果たしていました。
(もちろん志望動機をきちんと聞いてくる会社もあったのでそれぞれの会社できちんと準備することは重要です)
内定が出ると大体一週間以内に承諾する辞退するかを聞かれます。期間はあまり延長できないようです。私は複数社最終面接結果待ちの状態で、第一希望であった大手IT企業から内定が出たのですぐに内定承諾しました。可能であればすべて結果が出そろってから条件を比較するのが大切だと思います。私は結果待ちの企業内ではこの会社が一番規模や給与も多く、私のやりたいことができそうな会社であったため即決しました。
ちなみに、分野としてはインフラ系の会社です。入社してから採用理由を聞いたのですが、開発経験のある人が欲しかったので採用したと伝えられました。どうしてもインフラ系の会社であることもあり、インフラスキルを持っている人は多いが、開発スキルを持っている人が少ないため、その増員のために採用したとのことでした。
インフラ分野に関してもLPICの資格を取得していたため、ある程度Linuxは触れるから大丈夫だろうという判断をして頂けたようです。
活動で苦労したところ
特に大変だったのは面接の日程調整です。在職中に転職活動をしていたため、残りの有給を確認したり業務調整を行う必要がありました。
複数の企業と面接調整をする際はなるべく同日になるように調整したほうが良いですが、企業側の日程に左右されるためこまめに有給を取ることになると思います。ここの日程調整はエージェントと連携をとればよかったと思います。
私は有給がかなり余っていたこともあり、調整に融通が利いたので連携を取ることはありませんでした。ただ、こまめに有給を取っていると、転職活動をしていると会社で噂が広がります。
また転職活動は孤独な闘いで結構きついです。
学生時代のように就職活動について相談をするような仲間もいないため落選が続くと特に苦しいと思います。
私も十数社落選したので精神的に結構きつかったです。
その他
求人はやはり東京が圧倒的に多いです。求人数の桁が違います。地方も場所によっては全くないところもあります。
また地方だと給与面でもかなり差があるので注意しましょう。きちんと下調べをし、エージェントに色々質問するのもよいでしょう。
少し小耳には挟んだ程度ですが、大手企業でも地方拠点はあまり人気がないため、応募者数が少なく、それなりに求人が出ていると話を聞いたので大手に転職したい場合、東京本社ではなく地方拠点を選ぶのも手かもしれません。(あくまで小耳に挟んだ程度で正確な根拠・証拠はありません)
フルリモート求人はあまり見かけませんでした。私自身あまりフルリモートを希望していなかったので積極的に探しませんでしたが、世の中的にもリモートから出社に回帰しているようですね。
利用したサイト
企業分析に以下のサイトを活用しました。
企業調査の際に有価証券報告書を確認すると思いますが、ザックリと全体を見たいときに役立ちます。
ここで気になる会社の情報を確認したあと、最新の有価証券報告書を見に行くと情報収集が捗ります。
OpenWorkは会社の口コミを確認して社内の雰囲気や給与や福利厚生を調べるのに使えます。
他にも自分のWeb履歴書を作成すると企業やエージェントから連絡が来るのでそちらで転職活動するのもよいかもしれません。
SPI対策で利用しました。
メインはSPI対策本で勉強していたのでそこまで利用しませんでしたが、きちんと対策は行うべきだと思います。
このサイトももう少し活用すればよかったと思っています。
終わりに
長くなってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。
初めての投稿でつたない文章でしたが、もし転職活動をしようと考えている方、活動中の方の参考になれば幸いです。
LPICやネスペなどに関する資格試験の受験体験記も余裕があれば書こうと思います。