うっかりしていると見落としがちなミス。
この記事は Tuton Advent Calender 2025 の11日目の記事です。
はじめに
I²Cデバイスと通信できない、サーボモータがうまく動かない、そんなトラブルでプログラムをいろいろ書いてみたりいくつかのライブラリを試したりしているあなた、もしかしてそれはハードウェアの原因ではありませんか?
という話。
細ピンヘッダとは
モジュールと基板の接続にピンヘッダとピンソケットを使うことは多いと思います。
ピン数の多いものでも簡単に取り外しできて非常に便利な部品です。
ところが、罠があります。
ピンヘッダには、細ピンヘッダという太さが細いものも存在するのです。
通常のピンヘッダは太さが0.64mmですが、細ピンヘッダは0.5mmとなっています。
通常のピンヘッダはブレッドボードに挿しづらいですが、細ピンヘッダはブレッドボードやICソケットに挿しやすくなっています。そのため、使いどころによっては便利な製品です。
しかし、細ピンヘッダを通常のピンソケットに挿すと、しっかりと接触することができず接触不良となります。
細ピンヘッダなんてわざわざ買うわけがない、と思うかもしれません。しかし、知らず知らずのうちにあなたの電子工作ボックスの中にも細ピンヘッダが紛れ込んでいる可能性があります。
実は、センサモジュールやマイコンなどに付属しているピンヘッダは、細ピンヘッダであることが多いのです。それをマイコンなどにはんだ付けして使用すると、ブレッドボードではうまく動いていたのに基板にピンソケットで挿すとうまく動かない、ということが発生します。
さいごに
ブレッドボードではうまく動いたのに基板に搭載したら動作が不安定になる、という場合は細ピンヘッダの問題ではないか確認してみてください。