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おさらい
PIRとは
いわゆる赤外線センサー。赤外線放射をパッシブで受け、その変化を検出するセンサー。イメージとしては、センサーが格子状に分割されており、セルごとに赤外線を受けている/いないの変化を検出している。よって、静止していたり、センサーに向かって/離れていく移動の検出は苦手。トイレで時間がたつと消えちゃうのは大体これ。壁は越えない。パッシブなのでバッテリーの持ちはよい。とてもメジャーな種類で、各メーカーだしてる。
ミリ波レーダーとは
ミリ波をアクティブに放射し、その反射の変化を検出するセンサー。人の呼吸程度の動きでも検出できるらしい。薄い壁なら越える。アクティブなのでそれなりにバッテリーを食う。よって大抵電源が有線接続。それほどメジャーではないし、ちょっとお高い。主要なホームオートメーションプラットフォームではAqaraのFP2、FP1Eぐらいしかなかった。
SwitchBot 人感センサーPro の登場
全人類が待ちわびたPIRとミリ波レーダーのハイブリッド。旧来のSwitchBot人感センサーを踏襲して照度センサーも内蔵。しかも電池式でどこにでも設置できる。これはトイレに設置してみるしかない。
検証
前提条件
- トイレに窓はないので、照度は使わない
検証1 旧来のPIRのみの人感センサー
- 2テンポぐらい遅れて点灯するので正直微妙
- 検知できないこともある
- 使い物にならない
検証2 旧来のPIRのみの人感センサー + ドア開閉センサー
- 1テンポ遅れぐらいで点灯するので許容範囲
- 少なくともドア開は確実に検知するのでだいぶまし
- とはいえどちらのセンサーも「検知し続ける」ことはできないのでタイマーで5分とか固定で延長する必要はある
- PIRセンサーなくてもよい...?
検証3 人感センサーPro
- 1テンポ遅れぐらいで点灯するので許容範囲
- ただし後述のドア外問題を考えるとこの反応速度の場所に設置はお勧めしない
- 長時間息をひそめていても検知され続ける
- ミリ波レーダーが過剰検知気味なので細かい設定は必要
- 知らぬ間に点灯していることがあった。たぶんドアの外側の人を検知している
- 設置→センサー感度AI設定→テスト を繰り返すのは面倒
検証4 人感センサーPro + ドア開閉センサー
- 1テンポ遅れぐらいで点灯するので許容範囲
- 開閉センサーなくてもよい...?
- ミリ波レーダーがドア外検知しがちなので、位置・角度調整してドアを範囲から外し、ドアの検知は開閉センサーに任せたほうがよい
総評
人感センサーProはかなり良い。電源線なしハブなしで組めるのがとても良い。
ドア外検知対策でドア開閉センサーを付けるのもいいでしょう。
普通の人はこれで満足できると思います。
どうしても反応速度が気になる人で、電源確保できる&ハブ持ってるならAqaraで組んでみましょう。めちゃくちゃ早いので。
さいごに
トイレに設置するのにセンサー正面の黒い穴に見えるもの(LEDインジケータ)は致命的にダメ。カメラにしか見えない (塞ぎました)
おまけ 我が家の設定
ローカル連携で指定できるのは2つのみです。
つまり、存在点灯と不在消灯で終わりです。
不在→暗く、不在+30秒→消灯にしたかったので、ハブを使ったオートメーションも併用することにしました。
- 開閉センサー
- (ローカル連携) 開 → 点灯100%
- 人感センサーPro
- (ローカル連携) 存在 → 点灯100%
- (ローカル連携) 不在+30秒 → 消灯
- (オートメーション) 不在 → 点灯25%
- (オートメーション) 不在+3分 → 消灯 (保険)
- (HomeAssistant) 定期10分毎 & 不在+10分 → 消灯 (保険)
その後
AqaraもPIRとミリ波レーダー搭載かつバッテリー駆動のセンサー出してきましたね。
我が家の場合は可能な範囲でAqaraエコシステムに寄せているのでこっちだったか...。