21
26

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

React開発を加速!ViteとDockerで作るシンプル開発環境入門

Last updated at Posted at 2024-08-21

はじめに

この記事は、弊社で行うインターンシップのプラス要素の資料として書きました。
5日間のインターンでは、環境構築を必要としないCodesandboxを使用します。
インターンを通じて、さらに興味を持った学生向けに今回の資料を作成しました。

この記事の目的は、記事に出てくるツールなどを使いこなすのではなく、入門編として今後Dockerなどを使用することが出てきた際に抵抗なく、始められるようになることを目指して作成しています。

対象者

  • 弊社のインターン生
  • Viteを使ってReactの環境構築したい人
  • Vite + Dockerを使って環境構築したい人
    など...

今回出てくるものたち

  • Node.js
  • Docker
  • React
  • Vite

出てこないもの

ツールそれぞれの詳しい解説

Node.jsの準備

今回、npmコマンドを使用するため、Node.jsをインストールします。
まず、バージョンを確認するコマンドで、npmコマンドが使用できるか確認しましょう。

$ npm -v
10.5.1

このようにバージョンが表示されれば、npmコマンドが使用できる状態です。

$ npm -v
bash: node: command not found

コマンドないよと言われた方は、インストールをします。
次のコマンド、

$ brew install node

または、

ここからダウンロードできます。
インストールできたら、先ほどのバージョンを確認するコマンドで、npmコマンドが使用できるか確認してください。
バージョンが確認できたら、こちらの準備は完了です。

Reactのプロジェクトを作成する

今回、ビルドツールにViteを使用します。
Viteは、フランス語で「速い」を意味し、名前の通り開発サーバの起動が速いといった特徴があります。
詳しくは、公式サイトを見てみてください。

それでは、Viteプロジェクトを作成します。
次のコマンドを実行してください。

$ npm create vite@latest

実行すると、いろいろ聞かれるので回答します。
最初はyを入力してenter

$ npm create vite@latest
Need to install the following packages:
create-vite@5.5.2
Ok to proceed? (y) y

プロジェクトネームは、デフォルトではvite-projectになっています。ファイル名になるので、自由に変更してください。

$ npm create vite@latest
? Project name: › vite-project

フレームワークはReactを選択。

$ npm create vite@latest
✔ Project name: … vite-project
? Select a framework: › - Use arrow-keys. Return to submit.
    Vanilla
    Vue
❯   React
    Preact
    Lit
    Svelte
    Solid
    Qwik
    Others

ここではTypeScript、JavaScript使用する言語を選択してください。ただし、SWCがついているものを選択してください。高速でビルドすることが可能になります。

$ npm create vite@latest
✔ Project name: … vite-project
✔ Select a framework: › React
? Select a variant: › - Use arrow-keys. Return to submit.
    TypeScript
    TypeScript + SWC
    JavaScript
❯   JavaScript + SWC
    Remix ↗

以下のような表示が出たら作成完了です。

Done. Now run:

  cd vite-project
  npm install
  npm run dev

プロジェクトの作成が終わったら、作成されたファイルに移動します。

$ cd vite-project

以下のようなファイルが作成されていると思います。

vite-project
├── README.md
├── eslint.config.js
├── index.html
├── package.json
├── public
│   └── vite.svg
├── src
│   ├── App.css
│   ├── App.jsx
│   ├── assets
│   │   └── react.svg
│   ├── index.css
│   └── main.jsx
└── vite.config.js

移動したら、最初に次のコマンドを実行してください。必要なパッケージのインストールを行います。

vite-project/
$ npm install

インストールが完了したら次のコマンドで、サーバを起動します。

vite-project/
$ npm run dev

以下のような表示が出れば立ち上げ成功です。

  VITE v5.4.1  ready in 272 ms

  ➜  Local:   http://localhost:5173/
  ➜  Network: use --host to expose
  ➜  press h + enter to show help

http://localhost:5173/にアクセスしてみましょう。
以下の画像のように表示されたら完了です。
Screenshot 2024-08-20 at 14.26.11.png

ここまでで最低限のReactの環境構築は終わりました。

Docker

ここからは、これまで準備した開発環境をDockerで使用できるようにしたいと思います。
Dockerは簡単に説明すると、自分のPCの中で別のPCを動かすみたいなイメージです。独立しているため、Docker内でインストールしたものなどは、自身のPCには影響を及ぼしません。詳しく知りたい方は、もっと詳しく説明されている記事などもあるので、そちらを参考にしてみてください。

個人的に感じた、Dockerのメリットは、

  • ローカル環境がめちゃくちゃにならない
  • チーム開発する時に、環境構築が楽になる
  • 自分は動くのにバージョンなどの違いで、他の人は動かないことがない

などがあるかなと思っています。

Dockerのインストール

早速Dockerのインストールを行います。
以下のリンクからDocker Desktopをダウンロードしてください。

インストール手順は以下の記事などを参考にしてみてください。

バージョン確認などでdockerコマンドが使用できるとこを確認できたらインストール完了です。

$ docker -v
Docker version 26.1.3, build b72abbb

OrbStackもおすすめなので、興味ある方はよかったら見てみてください。

Dockerfileとcompose.yamlの作成

先ほど作成したViteプロジェクトのフォルダ内に新しくファイルを作成します。

$ touch Dockerfile compose.yaml

フォルダ構成は以下のようになっていると思います。

vite-project
├── Dockerfile
├── README.md
├── compose.yaml
├── eslint.config.js
├── index.html
├── node_modules
├── package-lock.json
├── package.json
├── public
├── src
└── vite.config.js

ファイルを作ることができたら、作成したファイルに以下のようにコードを記述します。

vite-project/Dockerfile
# ベースイメージとしてNode.jsを使用
FROM node:22-slim

# 作業ディレクトリを設定
WORKDIR /app

# パッケージファイルをコピー
COPY package.json package-lock.json ./

# 依存関係をインストール
RUN npm install

# 開発用サーバの起動
CMD ["npm", "run", "dev"]
vite-project/compose.yaml
services:
  app:
    build: .
    ports:
      - "3000:3000"
    volumes:
      - .:/app
      - /app/node_modules

簡単に解説をします。
まずは、Dockerfileから

# ベースイメージとしてNode.jsを使用
FROM node:22-slim

Dockerfileの最初に使用するイメージを記述しています。
このイメージは、以下のサイトを参考に選びました。

基本的にslimとついている新しいものを選べば大丈夫です。

# 作業ディレクトリを設定
WORKDIR /app

コンテナ内のディレクトリにappという名前を使用。

# パッケージファイルをコピー
COPY package.json package-lock.json ./

# 依存関係をインストール
RUN npm install

ここでは、最初に必要なパッケージをインストールするため、ファイルのコピーを行いインストールしています。

# 開発用サーバの起動
CMD ["npm", "run", "dev"]

このように記述することで、コンテナを立ち上げると、一緒に開発用サーバも起動してくれます。
次に、compose.yamlの解説

services:
  app:

コンテナの名前をappに指定

build: .

現在いるディレクトリにあるDockerfileを使用してbuild

ports:
      - "3000:3000"

ホストの3000番をコンテナの3000番に関連付ける。

volumes:
      - .:/app
      - /app/node_modules

.:/appはvite-projectフォルダの中身を、コンテナのappフォルダにマウントさせる。これにより、ホスト上の変更がリアルタイムでコンテナ内に反映される。
/app/node_modulesはホストとコンテナないの競合を防ぐことができる。

あとはvite-projectフォルダ内のvite.config.jsを以下のように編集してください。
3000番ポートを使用するように記述しています。

vite-project/vite.config.js
import { defineConfig } from "vite";
import react from "@vitejs/plugin-react-swc";

// https://vitejs.dev/config/
export default defineConfig({
  plugins: [react()],
  server: {
    host: "0.0.0.0",
    port: 3000,
  },
});

Dockerのコマンド

ここでは必要最低限のコマンドを紹介します。

#主に初回のコンテナ起動時、すでにあるイメージを使用してコンテナを起動する時に使用
$ docker compose up -d

#Dockerfileやcompose.yamlを編集した時に使用
$ docker compose up -d --build

#コンテナに入る時に使用 appはcompose.yamlのservicesの名前
$ docker compose exec app bash

#コンテナを修了する時に使用
$ docker compose down

その他のコマンドなどは、以下などを参考にしてみてください。

コンテナに入る

それでは実際に以下のコマンドで、コンテナを起動してみましょう。

$ docker compose up -d
[+] Running 2/2
 ✔ Network vite-project_default  Created                                
 ✔ Container vite-project-app-1  Started

最初の起動には時間が少しかかると思います。
起動が完了したらコンテナに入ります。

$ docker compose exec app bash
root@e894f2bbde51:/app#

このような表示になれば成功です。

http://localhost:3000/にアクセスをしてみてください。
先ほどと同じ画面が表示されればDockerを使った環境構築の完成です。
Screenshot 2024-08-20 at 16.15.26.png

コンテナから抜ける時はexitで抜けられます。

root@e894f2bbde51:/app# exit

作業終了する時は、

$ docker compose down

このコマンドを忘れずにしましょう。

おわりに

長めな内容となってしまいましたが、いかがだったでしょうか。
私自身Dockerを触ったのが、入社してからだったので良いアウトプットの経験となりました。
わかりにくい部分、うまくできない部分などありましたらコメントお願いします。

21
26
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
21
26

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?