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競技プログラミングでdcを使う(2/?)

Last updated at Posted at 2021-07-02

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はじめに

ここではdcの基本的な考え方であるスタックについて勉強していきましょう。
スタックというのはデータを上に積んでいって、それを上から取り扱うような構造をいいます。
1ページ目ではスタックについて触れずに進めていましたが、スタックを理解するために、いったん1ページ目の内容は忘れて読み進めてください。

スタックの扱い方

2 13

b02_01.png

数字を書くとその数字がスタックに積まれます。数字同士はスペースで区切ってください。


入力 5 3
9
??

b02_02.png

「?」で数字を読み込むと前から順にスタックに積まれていきます。
「?」は一行だけ読み込みます。


6 8pn
出力 8
8

b02_03.png
「p」は一番上の値に改行を付けて出力します。
「n」は一番上の値を取り出し、改行を付けずに出力します。

計算のコマンド

1ページ目では計算に「+」「-」「*」「/」「%」「^」が使えると紹介しましたが、実際にスタックがどうなっているかを見ていきましょう。この6つは2つの値を取り出し、その計算結果をスタックに積むという操作をしています。

6 8+

b02_04.png
$6 + 8$を計算します。


8 2-

b02_05.png
$8 - 2$を計算します。


3 4*

b02_06.png
$3 \times 4$を計算します。


11 4/

b02_07.png
$11 \div 4$を計算します。
整数の割り算は切り捨てて整数が答えになる。


11 4%

b02_08.png
$11 \div 4$の余りを計算します。


3 2^

b02_09.png
$3^2$を計算します。

実際の問題

1ページ目で扱った問題を見ていきましょう。
ABC004

入力 1000
?2*p
出力 2000

a004_01.png

$1000 \times 2$を計算します。


ABC009

入力 2
?1+2/p
出力 1

a009_01.png

$(2+1) \div 2$を計算します。

複数のスタックを用いる

他の問題も見ていきましょう。
ABC001

入力 15
10
??-p
出力 5

a001_01.png


ABC017

入力 50 7
40 8
30 9
?*?*?*++A/p
出力 94

a017_01.png

$(50\times7+40\times8+30\times9)\div10$を計算します。
前述しましたが、「A」は「10」と解釈されます。
#他の演算子
「~」は割り算をして商と余りをスタックに積みます。

ABC023

入力 23
?A~+p
出力 5

a023_01.png

この問題のためにあるようなコマンドですね。


「|」はべき剰余を計算します。

5 2 7|

b02_10.png

$5^2$を$7$で割った余りを計算しています。


「v」はルートを計算します。桁数には気をつけるようにしましょう。

Bv

b02_11.png

$\sqrt{11}$を計算しています。
数字が負のときは、なにも積まないので、ただ一番上のデータが消えます。

おわりに

ここまでの知識で解ける問題があるのでこちらの「複数のスタックを用いる」の箇所にある問題を解いてみましょう。
次からは、コマンドを勉強していきましょう。

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