0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

点・線・面/立体、それぞれの視点で捉えるUX ―― UX検討の議論でスコープをコントロールして認識ズレを解消

Posted at

はじめに

プロダクトマネージャー、プロダクトオーナー、アーキテクトなどは、事業戦略部門やマーケティング部門と開発部門の間をつなぐ役割が大きいです。

そういった多様なステークホルダーが参加するワークショップで、UX向上の検討を始めるような際に、何も準備をせずに始めてしまうと、全く話がかみ合わないということに成りがちです。

それは、UXが何を指しているのかについて、参加者のイメージがあまりにもばらつくからです。

だからといって、UXとは何かについて、丁寧に説明を始めてしまうと、そのこと自体の議論が始まってしまったりして、なかなか本題に入れません。

対処法

そこで私は簡潔に以下の3つの(範囲の違いによる)分類があることを示し、今日はその中のどこの範囲をテーマとするか、その合意をとって、さっそく本題に入るようにしています。

分類1: 点で捉えるUX

スライド1.PNG

分類2: 線で捉えるUX

スライド2.PNG

分類3: 面で、さらに立体で捉えるUX

スライド3.PNG

要点

UI/UXと対にして表現されるUX止まりの理解の人がいる場合には、UIは特殊な顧客接点(タッチポイント)の一つに過ぎないことを理解してもらいます。
またタッチポイントでは、ユーザーが開発対象の人工物(製品やシステム)と直接対峙するとは限らないわけです。

その一方、常時接続が当たり前になった現在では、より深くユーザーの行動を把握したり介入したりできるようになっています。

以上のことを、参加者全員がよく認識しておくことが肝要です。

おまけ

この「点、線、面、立体」という観点で分類・表現するという発想は、かつての同僚である秋山浩一さんの著書『ソフトウェアテスト技法ドリル』の構成からパクりました。

同じことを説明するにしても、その体系化や構成の違いで、分かり易さ・伝わり易さは大きく変わると確かに実感したのでした。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?