はじめに
この記事は、[2枚目]Nutanix Advent Calendar 2019 12月4日の分として作成しました。本記事の内容はこの日付の情報に基づいています。
Nutanixは「Nutanix Xiサービス」という名称で様々なクラウドサービスを提供しています。災害対策(DRaaS)のXi Leap、Desktop as a Service(DaaS)のXi Frame、マルチクラウド環境でのコストとガバナンスを管理するXi Beamなど、提供しているサービスは非常にバラエティに富んでいます。
Xi IoTはエッジコンピューティングを中心とした、IoTやAI処理のプラットフォームを提供するサービスです。サービス概要についてはp-iwaさんのこちらのブログエントリがよくまとまっておりますのでご参照ください。
Xi IoTは10日間の無償トライアルが提供されており、お手軽に試用することができます。
本記事では、Xi IoTの最近のアップデートと、無償トライアルを開始する方法をご紹介します。
#Xi IoTのアップデート
2019年5月に米国アナハイムで開催されたNutanixの年次イベント.Next Conference 2019にて、3つのXi IoTの新しい機能の発表がありました。キーノートの様子はこちらから視聴できます。
- Xi IoTクラウドインスタンス
- Xi IoTセンサー
- Xi IoT Appライブラリ
##Xi IoTクラウドインスタンス
Xi IoTのエッジコンピューティング環境である、サービスドメインをパブリッククラウド上で提供します。従来はサービスドメインを構築するためには物理的にコンピューティング環境が必要でした。要件を満たすコンピューティング環境を準備し、ネットワーク環境を整え、インストレーションを実施することは、それなりに手間のかかる作業でしたが、Xi IoTクラウドインスタンスにより、非常に手軽にサービスドメインの環境を利用することが可能になりました。
##Xi IoTセンサー
iPhoneやAndoroidのスマートフォンをXi IoTのセンサーデバイスとして利用するためのソフトウェアです。AppストアやGoogle Playストアから入手できます。スマートフォンのカメラで撮った動画をXi IoTの入力データとして試用できます。従来はRSTPやMQTTなどのプロトコルに対応したカメラデバイスを準備する必要がありましたが、Xi IoTセンサーにより、手軽にカメラデバイスを利用できます。
##Xi IoT Appライブラリ
自身が開発したIoTアプリケーションやNutanix製、3rdパーティ製のIoTアプリケーションをストアし、様々なアプリケーションを様々なエッジデバイス(Xi IoTサービスドメイン)に配信するための機能です。
これらの機能により、一層お手軽にXi IoTを利用することが可能になりました。
#Xi IoTの無償トライアル
Xi IoTは10日間の無償トライアルが提供されており、お手軽に試用することができます。
##トライアルで何が提供されるのか
トライアルでは、Xi IoTの管理コンソールへのアクセスと1つのXi IoTクラウドインスタンスが提供されます。管理コンソールからはXi IoTの全ての機能を利用することができます。また、Xi IoTクラウドインスタンス以外のXi IoTサービスドメインを登録することも可能です。
上述のXi IoT Appライブラリにはデフォルトでいくつかのアプリケーションが登録されているので、それを利用しながら、Xi IoTでのAI処理などを体感することができます。
##トライアル開始の流れ
Xi IoTのトライアルは以下の手順で開始します。
###my.nutanix.comへのアカウント登録
my.nutanix.comはNutanixのシングルサインオン・ポータルです。ここから各種Nutanix Xiサービスやサポートポータルに一元的にアクセスできます。利用するためにはアカウント登録が必要になります。アカウントをお持ちでない場合は下図の”Sign up now"のリンクよりアカウントを作成してください。ログインIDとしてメールアドレスを使用しますが、Gメールなどのフリーメールは登録を受け付けないのでご注意ください・
###Xi IoTトライアルへの申し込み
my.nutanix.comへログインすると、下図の画面が表示されます。Xi IoTの"Start Trial"をクリックしてトライアルを開始します。
左上のメニューから"Infrastructure"→”Service Domains"を選択すると、1つのXi IoTクラウドインスタンスが割り当てられていることが確認できます。
###Xi IoT Sensorアプリのインストール
お手持ちのスマートフォンにXi IoT Sensorアプリをインストールします。AppストアやGoogle Playストアから"Xi IoT"などのキーワードで検索すると、"Nutanix Xi IoT Sensor"がヒットするので、インストールしてください。
アプリを起動すると、my.nutanix.comのアカウントでのログインを求められます。
Xi IoTの管理コンソールから"Infrastructure"→”Data Sources"を選択すると、データソースとしてphoneが追加されていることが確認できます。
アプリのトップ画面にあるphone-object-detectionをクリックすると、オブジェクト認識のサンプルアプリケーションが起動します。動作確認してみてください。
終わりに
XiIoTのアップデート情報と無償トライアルを始めるための方法をご紹介しました。次回はXi IoT Appライブラリに登録されているサンプルアプリケーションを使用して、Xi IoTを実際に使用する方法をご紹介します。