Shopify Flow の「HTTP リクエスト送信」で Ship&co API が使える
先日、あるユーザー様の Shopify ストアを拝見していて、面白い使い方を発見しました。
Shopify Flow のワークフローから、Ship&co API に HTTP リクエストを送信して、注文の同期を自動制御するという方法です。
Shopify Flow には「Send HTTP request」というアクションがあり、任意の外部 API を呼び出せます。Ship&co API は x-access-token ヘッダーによるトークン認証のため、Flow から直接呼び出すことが可能です。つまり、コードを一切書かずに、Shopify の注文イベントをトリガーに Ship&co の操作を自動化できます。
この記事では、実際に有効なユースケースとして「特定の条件の注文を Ship&co の出荷待ちから自動的に削除する」方法をご紹介します。
こんな場面で有効です
Ship&co は連携ストアの新規注文を自動的に同期しますが、「同期はされるものの、Ship&coではラベル発行しない注文」が存在するケースがあります。例えば:
- 特定の国向けの注文は、Ship&co を使わない 3PL(外部物流会社)が出荷している
- 卸売注文など、別のオペレーションで処理する注文がある
こうした注文が出荷待ち一覧に残っていると、誤って送り状を発行してしまうリスクや、一覧が見づらくなる問題があります。Flow を使えば、条件に合致した注文を自動で Ship&co から削除できます。
ワークフローの作成例
例:アメリカ向けの注文は 3PL が出荷するため、Ship&co から自動削除する
1. トリガー:Order created
新規注文の作成をトリガーにします。
2. 条件:配送先の国で絞り込み
order.shippingAddress.countryCode = US
タグや商品タイプなど、Flow で利用できる条件は何でも使えます。
3. Wait:30秒〜1分待機
注文作成直後は、Ship&co への同期がまだ完了していない場合があります。削除リクエストの前に短い待機ステップを挟むのがポイントです。
4. アクション:Send HTTP request
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| HTTP メソッド | DELETE |
| URL | https://api.shipandco.com/v1/orders/{{ order.name | url_encode }} |
| ヘッダー | x-access-token: YOUR_API_TOKEN |
{{ order.name }} には Shopify の注文番号(例:#1234)が入ります。# を含むため、url_encode フィルターが必須です。
API トークンは Ship&co 管理画面の「Ship&co API設定」ページから発行できます。
これだけで、アメリカ向けの注文は同期直後に Ship&co の出荷待ちから自動的に消え、オペレーターは Ship&co を使う注文だけに集中できます。
⚠️ 重要な注意点:削除は「非表示」ではありません
この仕組みを使う上で、必ず理解しておくべき仕様があります。
Ship&co で削除された注文は、元に戻せません。
Shopify 側で注文情報を更新(メモ編集・タグ付与・フルフィルメント保留の解除など)しても、一度削除された注文が出荷待ちに再表示されることはありません。ストアの再連携を行っても同様です。
そのため:
- ✅ 「この条件の注文は絶対に Ship&co を使わない」という確定的なルールにのみ使用してください
- ❌ 「一時的に隠しておいて、後から Ship&co でラベル発行したい」という用途には使用しないでください(例:予約商品の入荷待ちなど)
「後から出荷する注文を一時的に除外したい」というニーズがあることは我々も認識しており、今後の API アップデート(注文の更新・保留エンドポイントなど)で対応を検討してまいります。
まとめ
- Shopify Flow の HTTP リクエストアクションから Ship&co API を直接呼び出せます
- 「Ship&co を使わない注文」の自動削除は、実運用で有効なユースケースです
- ただし削除は取り消せないため、確定的なルールにのみ使用してください
- Flow との連携をさらに便利にする API アップデートも検討中です
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