へっぽこエンジニアの危惧
こんにちは、あるいはこんばんは
しおり🔖です。
AIの台頭、相次ぐ大規模なセキュリティ漏洩のニュース、そして就職や院進といった進路の選択。
SNSを開けば「AI時代をどう生き抜くか」「これからのエンジニアに求められるスキル」といった威勢のいい記事があふれています。
ましてや自分は、そもそも浪人を重ねてようやく大学に入った身です。ストレートで進んできた優秀な同世代や、要領よく最新技術をキャッチアップしていく周りと比べては、「ただでさえスタートラインで遅れているのに、この先どうなってしまうんだろう」という焦りと危惧ばかりが募ります。
今回は、一人の「へっぽこエンジニア」として今本気で感じているリアルな危惧とモヤモヤを、Qiitaに吐き出してみることにしました。
1. 時間をかけて追いつこうとしている間に、前提ごと変わってしまう危惧
自分は回り道をして今ここにいます。だからこそ「人一倍勉強して遅れを取り戻さなきゃいけない」という強い焦りがあります。
けれど、自分が必死にプログラミングの基礎やエラー対処を学んでいる横で、生成AIはものの数秒で綺麗に整ったコードを出力していきます。
「時間をかけて苦労して身につけている自分の技術は、追いついた頃にはもう誰も使っていない古びたものになっているんじゃないか」
そう思うと、自分が地道に手を動かしている時間そのものが虚しく思えてくることがあります。努力のベクトルが合っているのかすら分からない恐怖が、ずっと拭えません。
2. 浪人という「時間のコスト」を背負った上での、就職か院進かという危惧
進路についての悩みも、年齢や経歴のことが頭をよぎると余計に重くなります。
- 早く就職して現場の実務経験を積み、遅れを取り戻すべきか
- 大学院に進学して、より専門的な基礎や理論を深めて価値を高めるべきか
すでに時間をかけて大学に入った分、「これ以上の選択ミスは許されない」というプレッシャーが重くのしかかります。
「院に行って研究している間に、現場ではAI前提の開発スタイルが定着して置き去りにされるかもしれない」
「逆に焦って就職しても、数年後にはその職種自体がAIに代替されて仕事がなくなっているかもしれない」
どの選択肢をとっても「裏目に出るリスク」が頭をよぎり、足がすくんでしまいます。
3. セキュリティ漏洩のニュースを見るたび増す、「当事者意識」と責任への危惧
ニュースを開けば、大手企業や行政での大規模な個人情報漏洩、不正アクセスの話題が途切れることがありません。
「自分みたいなへっぽこエンジニアが、もし重大なバグを残して事故を起こしたら?」
「AIに頼って作ったコードの中に、誰も気づいていない脆弱性が仕込まれていたら?」
ただでさえ自分の技術力に確信が持てないのに、失敗したときのリスクや責任の重さばかりが巨大に見えてくる。
「回り道をしてまでなったエンジニアで、万が一取り返しのつかない事故を起こしたら…」と考えると、自分のような未熟者が人様のデータや社会インフラに触れること自体への恐怖心が膨らんでいきます。
4. 「下」はAIに奪われ、「上」には届かないという構造的な危惧
昔なら「指示通りに泥臭くコードを書く」だけでもエンジニアとして一定の立ち位置がありました。しかし、その「指示通りに書く」部分を一番得意としているのがまさにAIです。
じゃあ人間は何をするのかと言えば、「高い次元での設計力」や「ビジネス理解」「セキュリティを含めた全体の責任」といった、極めてハイレベルな領域ばかりが求められるようになっています。
人より遅れてスタートを切った自分が、そこまで辿り着けるイメージが湧きません。泥臭い実装作業はAIに奪われ、高度な領域には届かない。その中間に取り残されて居場所を失うのではないかという危惧が、ずっと胸の奥に引っかかっています。
おわりに
未来のことは誰にも分からないし、過去の選択や時間を巻き戻すこともできません。
「前向きに頑張ろう」「ハンデを糧にしよう」と無理にポジティブ思考に切り替えることもできますが、今はただ、この社会のシビアさと自分の焦りの間にある「危惧」を隠さずに持っておきたいと思っています。
画面の前で怖気づいているのは自分だけなのか。それとも、みんな同じような不安を抱えながら平然とした顔をしているだけなのか。