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Cognos のレポートを改善するためのヒントをさりげなく教えてくれる機能

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レポート改善のヒント機能

最近、へえ~知らんかったと思った機能を紹介します。

以前投稿した、マスター詳細の機能を使ったレポートで、クエリーの結果をキャッシュにのせる事が大事と記載していましたが、この記事の「マスター詳細のチューニング②」を行った際に、これをきっちりキャッシュにのせて利用するための設定を、例にとって紹介します。
Cognos Analytics でのマスター詳細を使用したレポートのチューニング
https://qiita.com/shinyama/items/e45ee948139bbf675122

こんな風にマスター詳細の実装をしているレポートです。
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レポートを実行すると、正常に実行され結果も表示されるので、特に致命的な問題を抱えているレポートではありません。
002.JPG

良く使う、この「レポート」の画面で「今すぐ検証」をやると、この通り「このレポート仕様は有効です。」と、レポート構造にエラーが無いかチェックしてくれるのは皆様ご存知だと思います。
003.JPG

この「今すぐ検証」の機能ですが、オプションを検証というプロパティから、こんな風に「重要な変換」に変更すると、そこはかとなくレポート改善のヒントをくれたりします。
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早速オプションを変更し、「今すぐ検証」してみると、こんな表示になりました。
005.JPG

「そこはかとなく」と言っているのはこういう所で、全部Informationのレベルなので、何が対応すべき項目なのかわかりません。
そこはもう、中身を読んで考えるしかないのですが、例えばこの上から二番目のメッセージです。
006.JPG

この様に、マスター詳細に関わっているクエリーのプロパティで、「自動グループ化および集計」が「いいえ」になっていては、マスター詳細でキャッシュにのせる機能は使えないよ、と実は言われています。
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「自動グループ化および集計」を「はい」にして、再度検証すると、先ほどのメッセージは消えたので、他に問題が無いか探します。
008.JPG

お次はこれですね、マスター詳細の最適化のためには、射影されている必要がある、と言っています。
009.JPG

何の事でしょう。リストの入れ子を見てみると、子のリストは「製品ライン」「数量」で、クエリーの中には「年」を持っていますが、ここには「年」が配置されていないのが「射影されていない」という事なのか。
010.JPG

という訳で「年」を子のリストにも置いて。
011.JPG

「年」の列ごと「ボックスのタイプ」を「なし」に設定して、非表示にします。
012.JPG

見た目は同じになりました。
013.JPG

これで再度「今すぐ検証」すると、ばっちりです、問題のメッセージがなくなりました。
014.JPG

これで漸く、マスター詳細の最適化の機能がしっかり使えるようになったようです。
もちろんマスター詳細以外にも、思わぬヒントをくれる時がありますので、いつもの見慣れたレポートでも、暇な時に「重要な変換」で検証してみましょう。

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