#概要
前回までのところで、統合ディメンションを作成しての逆スタースキーマモデルで、自由分析を実現する方法をご説明しました。
第②回:自由分析への対応
https://qiita.com/shinyama/items/5bb75bae2e67d6e9cac0
統合ディメンションには、キー列しか含まれませんでしたが、実際にはマスター表には「名称」などの属性データが存在しますので、この属性データをどうやって逆スタースキーマモデルに取り込むか、という点が今回の内容です。
#属性データを持つマスター表のモデルへの追加
下記モデルで、統合ディメンションとしてのDIMB1を作成しましたが、元々持っている製品マスター表(DIMB2)があるとします。
このDIMB2表のPNAME(製品名)を自由分析では使いたいと思いますので、どうやって前回までにモデルに取り込むか、というところです。
DIMB2はDIMB1の補佐的な役割なので、DIMB1とDIMB2を接続するとして、DIMB2のPROD 1個につき、DIMB1のPRODは複数あるので、1..1 対 1..n でやってみます。
レポート出力はというと、CAPのCHINAとJAPANのSALESが合計されて同じ値で表示されてしまっています。
レポートの出力はこちらになります。無事正常に出力されていますね。
#モデルのまとめ
逆スタースキーマで自由分析を行いたい時の、モデルを概念図にまとめるとこんな感じです。
#次の問題 - パフォーマンス
このモデルで正確な値が出力できるようになったのですが、最後に残ったのはパフォーマンスが遅いという問題でした。
次回は最終回で、パフォーマンスへの対応を投稿します。
#目次
第①回:基本的なモデルの動作検証
https://qiita.com/shinyama/items/0567425a4a47ad7d6efa
第②回:自由分析への対応
https://qiita.com/shinyama/items/5bb75bae2e67d6e9cac0
第③回:属性データのモデル取り込み
https://qiita.com/shinyama/items/b66d59a92a58533f7c2b
第④回:パフォーマンス・チューニング
https://qiita.com/shinyama/items/b4b28844b4235db70032