Cognos BI の一時領域(Temp領域)のメンテナンスについて、知っている限りの情報をまとめました。
この領域のファイルは、セッション終了後やCognos BI再起動時に削除されるはずなのですが、実際の環境では色々とファイルが残ってしまい容量を圧迫する事があるので、メンテナンスが必須になります。
基本的には、Cognos BIの停止のタイミングでTempフォルダ配下を全て削除頂ければ問題ないですが、とオンラインで削除可能、オフライン必須などあるようなので、まとめました。
※Tempフォルダのcbs.prefsファイルを削除すると、Cognosが起動できなくなるという事例もありますので、cbs.prefsファイルは削除しない事が無難です。
※以下のTechnoteによると、cbs.prefsの削除が問題となるのは、Tomcat/Oracle Sun JRE環境でのみ発生するとの事です。
https://www.ibm.com/support/pages/temp%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AA%E4%B8%8B%E3%81%AE%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%92%E5%89%8A%E9%99%A4%E5%BE%8C%E3%80%81cognos-10%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E3%81%8C%E8%B5%B7%E5%8B%95%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84
Cognosでレポート実行エラーに出くわした時に最後にやって欲しい事
https://qiita.com/shinyama/items/0b051f8fe0b473f31dc1
【Can temp files be deleted】
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21340266
/temp/vmm* について
以下のTechnoteをご参照ください。
巨大な結果セットのレポートを実行した時に、メモリーからあふれたデータを保持するバーチャルメモリーのような領域になります。
【Large vmm* files created in the report server temp directory】
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21666987
ファイル消去に関しては、現時点で実行されているレポートがこの領域を使っているとエラーになるが、使っているレポートが無ければ削除しても良い、になります。
また、ディスパッチャーを再起動すると、これらのファイルは削除されるはずです。
/temp/XQE/xqe_FileBasedPersistedResultSet_.tmp
/temp/XQE/xqe_ScrollableTabularCache_.cache
/temp/XQE/xqe_TabularCacheIterator_*.cache
について
上記のファイルに関しては、DQMで生成されるファイルで、レポート実行時に取り扱われるデータ容量によりサイズが大きくなります。
これらのファイルは、Cognosがクラッシュした時に残ってしまう事があり、削除にはCognosの停止が推奨されています。
/data/mfw4j/PMCs/ (以下ディレクトリ)
について
以下のTechnoteの記載より、ディメンションのメタデータをキャッシュしている領域のようです。
【Unable to see change in Analysis Studio after RefreshMDXHierarchy in TM1】
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21620942
消去をする際は、Cognosの停止が必須の領域となります。
<2018/6/5 追記>
一時領域上に作成されるファイルに関して、以下のようなTechnoteもありますので、リンクを置いておきます。
UDA*ファイル、CCLVPageファイル、dmbTempxxxxx.dmcファイル、Axisxxxaxisファイルに関する記述があります。
What are the files and directories located in the ../cognos/temp directory used for ?
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21338680
UDAファイルに関する記載が詳細に述べられています。
What are UDA Temp Files?
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21358858
Cognos Analyticsでの考慮事項(2022/3/14 追記)
こちらのようなTechnoteがリリースされています。
Cleaning temporary Java workarea in Cognos Analytics
https://www.ibm.com/support/pages/cleaning-temporary-java-workarea-cognos-analytics
以下も削除対象として認識のUpdateが必要ですね。
<cognos_home>\wlp\usr\servers\dataset-service\workarea\*
<cognos_home>\wlp\usr\servers\cognosserver\workarea\*
<cognos_home>\javasharedresources\*