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Cognosでレポート実行エラーに出くわした時に最後にやって欲しい事

Last updated at Posted at 2017-03-09

##前ふり
最近経験したトラブルです。

あるプロジェクトで、Cognos BIがダンプを吐いてファイルシステムフルで止まってしまった後に、Cognos BIプロセスを再起動しても、OSレベルで再起動しても、レポート実行時に以下のメッセージが出てしまい、回復できない状態になりました。
Cognos Connectionの接続は普通にできる、データソースへの接続テストも問題なし、なのにレポートの実行はエラーになる、という感じです。
001.PNG

OS再起動しても直らないと焦りますよね。

もはや製品のインストールパスのファイルが壊れたのだろうと、再導入も覚悟しましたが、以下の対応をやって問題を解消できました。
同じ様に、いわゆるレポート実行できない状態に陥って、OSの再起動やっても直らない、再インストールしか無いのか、と覚悟するような場面に遭遇したら、この記事を思い出してください。

##解決策
Cognosのレポート実行時には、<CognosInstall>/temp フォルダと <CognosInstall>/data フォルダ配下に、レポート実行のために色々なファイルを生成し、一時的なものも生成されれば、恒久的なものも生成されます。

このフォルダ配下のものは、レポート実行の機能に関わるものが多いので、これらのファイルが壊れてしまうと、レポートが実行できなくなります。
しかしながら、以下に関しては、削除してしまっても、Cognos起動時に新規に作成されてくるので、こういう時には、一か八かで思いきって消してしまいましょう。

<CognosInstall>/temp フォルダ配下の全フォルダ・ファイル
※cbs.prefsファイルを削除すると、Cognosが起動できなくなったという事例がある様なので、念のためにコピーしておきましょう。
※以下のTechnoteによると、cbs.prefsの削除が問題となるのは、Tomcat/Oracle Sun JRE環境でのみ発生するとの事です。
https://www.ibm.com/support/pages/temp%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%AA%E4%B8%8B%E3%81%AE%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%92%E5%89%8A%E9%99%A4%E5%BE%8C%E3%80%81cognos-10%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E3%81%8C%E8%B5%B7%E5%8B%95%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84

<CognosInstall>/data/mfw4j/PMCs フォルダ配下の全フォルダ・ファイル
※一応、配下のフォルダ・ファイルはコピーしてから、全消ししてしまいましょう。

この結果、今回のレポート実行できない問題は解消しました。
このメッセージに限らず、他のレポート実行できない状態でも効く可能性はあると思います。
もちろん、壊れどころによりますが、どうせCognosを入れ直さなくてはいけなくなるのであれば、最後の望みをかけてやってみましょう。

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