はじめに
2024年10月28日以降に、RaspberryPi OSを最新にすると下記のような謎のメッセージが出てビックリしました。
これは、下記の公式サイトのニュースで出ている通りなのですが、長らくLinuxの世界で使われてきたX11(ディスプレイサーバー、ウィンドウマネージャー)ですが、
次世代のプロトコルWaylandが、2011年頃からRaspberryPiにもやってきました。
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Waylandは、ディスプレイサーバー、ウィンドウマネージャーをまとめて対応でき、かつセキュリティも向上できちゃうというメリットがあったのです - 2023年には、RaspberryPiでGUIアプリ(サイネージなど)を作ろうとすると、
X11にしますか?Waylandにしますか?(それとも...)という感じになっていたかと思います - そこで「時代は
Waylandやなぁ」と一大決心した人は、公式のキオスクモードなどを参考にWaylandのコンポジターの1つであるWayfireを使って、設定ファイルWayfire.iniを一生懸命いじるわけでした - 今回(2024年10月後半からは)、「
Wayfireから別のコンポジタであるLabwcに乗り換えませんか?」、という案内がきたのが、👆のスクショとなります
移行するには?
- まずバックアップを取ります。必ず取ります。押したくなる誘惑に負けないでまずはディスクのクローンを取ります
- 「Switch To Labwc」ボタンを押して移行します
たったこれだけのことですが、黒い画面が出て起動しない!などトラブルと対策が、下記のコメント欄に沢山書かれています。
👉教訓:誘惑に負けず、必ずバックアップを取ってから実行するのです!
https://www.raspberrypi.com/news/a-new-release-of-raspberry-pi-os/
どうやってアプリを移行するか
WayfireからLabwcに移行するには、『Switch To Labwc』ボタンを押すだけです。
では、自前で用意した自動起動スクリプトはどうするかですが、シンプルにファイルを変更するだけでOKです。
簡単ですね!
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Wayfireの設定ファイル(移行元):~/.config/wayfire.ini -
Labwcの設定ファイル(移行先):~/.config/labwc/autostart
~/.config/wayfire.ini
[autostart]
panel = wfrespawn wf-panel-pi
background = wfrespawn pcmanfm --desktop --profile LXDE-pi
xdg-autostart = lxsession-xdg-autostart
{処理名} = bash {スクリプトのパス}/xxx.sh
~/.config/labwc/autostart
bash {スクリプトのパス}/xxx.sh &
