概要
下記、Github ActionsへPR-Agentを設定し、プルリクエストの自動レビューを動作させる手順紹介記事をポストしました。
シンプルにするため、新規リポジトリでの設定を想定して記述していますが、実際は既存リポジトリへ導入することも多いと思います。
その場合にトラブルになった例として本記事を作成しています。
トラブル例
事象
アクションは実行されるが、下記のような表示になることがありました。
レビューが実行されていないようです。
PR Code Suggestions ✨
No code suggestions found for the PR.
ログ確認
下記のようなActionsログを確認できます。
Give Feedback / Get Help: https://github.com/BerriAI/litellm/issues/new
LiteLLM.Info: If you need to debug this error, use `litellm._turn_on_debug()'.
Error during LLM inference: litellm.AuthenticationError: AuthenticationError: OpenAIException - Incorrect API key provided: dummy_key. You can find your API key at https://platform.openai.com/account/api-keys
推察
詳細まで追えていませんが、こういうことかなという予測。
- 基盤モデル利用においては
BerriAI/litellm
を使用している - LiteLLMとは、さまざまなLLMを共通のインターフェイスを使用して利用できるモジュール
- 共通のインターフェイス=OpenAIのインターフェイス
- デフォルトではOpenAIを利用するようになっている
- OpenAI APIリクエストにおいて必要な APIキーが設定されていない
- つまり、bedrock/Claudeを使用するように指示できていない
原因
使用モデルを指示する .pr_agent.toml
が正しく評価できていないことが原因のようです。
プルリクエスト、つまりマージ対象ブランチのコミットに .pr_agent.toml
のモデル部分の変更が含まれており、これが原因と考えています。
Github Actionsがリポジトリ内のファイル .pr_agent.toml
を参照するのですが、mainなど、マージ先ブランチのファイルを参照するとすればよさそうです。
対応方法
.pr_agent.toml
の変更については、コード変更とは別にマージしておく、というのが良さそうです。
Github管理上の設定ファイルであり、本来のコード変更とは別、としても違和感はないと思います。