2025年02月22日に、OSC東京'25にいってきました!!
簡単な参加レポになります、、!
オープンソースカンファレンス(OSC)とは
オープンソースカンファレンス(通称:OSC)は、2004年から日本各地で開催されている、オープンソースソフトウェアをテーマにした技術交流イベントです。開発者コミュニティや企業が一体となって最新技術や事例紹介、ワークショップなどを行い、情報共有とネットワーキングを目的としているイベントです。
今回は2日目(土曜日)の展示会に参加してきました。30社以上の企業と50以上の団体が参加されていました。ほかの参加者の記事も上がっているので、ぜひご確認ください!!
恒例の旗集め
イベントに参加した時、一流のエンジニアはイベントの看板や旗を撮ったりするらしいので、のっかって撮ってきました。
今回はyn0014(ゆん)さんと現地参加していたのですが、一緒に写真撮ればよかった、、。
ドタバタ準備タイム
前日20時ころに集まり、当日の段取りと使用するプログラムをGowin経由でFPGA(Tang Nano 9K)上に書きこむ準備はしていたのですが、なんと会場につくと動作しません。GithubにPushする前のコードを入れてしまったらしく、結局ゆんさんに焼き直してもらいました(開始10分前でぎりぎり間に合いました)。
午前の展示はトラブルなく終わりました。午前中はサークル主や大学生というよりは企業の社員さんが多い印象がありました。
(発表しているところの写真を撮り忘れてしまいました、、。)
午前中の発表は以下のような形で展示していました。
- 左上:ゆんさんに自作いただいた(エミュレータでfizzbuzzの挙動を確認するプログラム)[https://github.com/shinrabansyo/emulator/tree/master/examples/fizzbuzz]です、命令とUART出力、レジスタとバイナリの確認が可能です!
- 右上:FPGA上に用意したプログラムの出力です、午前中までは命令(画面上だとlh, lhu, lb, lbu)のテストがうまくいけば0を返すプログラムが動作していました。(命令一覧はこちら!
) - 左上:FPGAにのせたプログラムのアセンブリ記述部分を載せています(このへん)。
- 右下:森羅万象プロジェクトの記事を載せています(Zennの記事はこちら!)。
ほかの展示を見てみると、、
お昼休憩の後、自ブースに戻る前にほかの展示を見学に行きました。会場となった教室に入りきらないプラレール式加算器がお出迎え。企業ブース、サークルブース、オープンソース日本支部ブースなどの教室を順に回りました。印象に残ったものを挙げていきます。
- 使っているPythonのバージョンを聞かれました。個人では当時最新だった3.12や3.13が多かったですが、企業単位だと3.10以前ばっかりだったようです。
- 企業ブースでは本が割引価格で購入できました。売り文句も買い文句も「購入してOSCに参加されている著者にそのままサインもらえる」というパワーワードでした。
- お子様にプログラミングを楽しんでもらえるよう、自作言語でNゲージを動かす展示がありました。しかも、「鉄道の加減速」でなく「駅や車庫に入れ」という、管制官のような直感的に指示できる仕様になっていて驚きました。
- 展示のための機材が大分トガっていました。何時のだよというようなブラウン管テレビや真空管、自前のステッカーもいっぱいありました。
- 筆者は「なぜそれに憑りつかれたのか」を質問していました。例としては「彼女にフられた、○○は私を裏切らない」や「元からやってた人(師匠)から受け継いだ」、「天のお告げだ。私がやるしかないと信じて数十年経った」など。ただ、皆さん声をそろえて「楽しいから」と話しており幸せな気分になりました。
やはりOSCなのでオープンソースコミュニティが多かったです。少なくとも以下のような展示・情報を見かけました!
カテゴリ | プロジェクト |
---|---|
DB | PostgreSQL、MySQL、TiDB、Neo4j、Firebird |
OS | Debian、Ubuntu、Rocky Linux、AlmaLinux、openSUSE、NetBSD |
オフィススイート | LibreOffice |
監視/エラー監視 | Zabbix、Sentry |
コラボレーション | Nextcloud |
ホームオートメーション | Home Assistant |
パッケージマネージャ | Homebrew |
アプリ作成ツール | Streamlit |
地図データ | OpenStreetMap |
CMS | baserCMS、Plone |
RTOS/組み込みOS | Zephyr RTOS、KOZOS |
画像処理ツール | Netpbm |
HA/クラスタリング | Linux‑HA |
ブロックチェーン関連 | NEM、Astar Network |
モバイルOS | postmarketOS |
当日時計が完成!?
自ブースに戻ってきて午後の発表の準備していたところ、wakuto(わくと)さんから「FPGA上で時計を動かせるようになったので展示に活用してほしい」と連絡が届きました。どうやら徹夜で準備いただいたらしく、1000行ほどのアセンブリを一から記述していったようです。CPU上で動作していることがわかりやすくなり、立ち止まって見てくれる方や説明を聞いてくれる方が(体感)倍増しました!!
参加してみて、、。
筆者はOSC(というより同人サークル交流会)に参加するのが初めてだったので、それぞれがオンリーワンのプロダクトを作成して展示している環境が衝撃的でした。技術力はもちろん、それを何も知らない自分に対してわかってもらえる(ついでに沼に引き込もうとしている)よう熱弁していただいた参加者のみなさまがとても魅力的にうつりました。学校や会社ではできない(かもしれない)体験ができたことはとても良かったと感じております。
加えて、(筆者の)個人的な課題も見つかりました。森羅万象プロジェクトの展示は基本的にゆんさんに担当してもらい、数少ない私が対応した方に対しても「説明が良くわからない」と、面と向かって言われてしまったことは非常に後悔しています。この記事もそうですが、「やったことをわかりやすく伝える」という任務をこなせていない点は改善していけたらと考えており、次回参加した際の目標にもなりました。
今後もイベント・カンファレンスには積極的に参加しますので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います!