Azureの認定資格体系が2019年から変わりました。
以下は ロードマップ からの引用です。
AZ-103と AZ-203 は前に取得したので、次にExpertレベルの AZ-300 Microsoft Azure Architect Technologies を受験してきました。
今回かなーり苦戦したので、注意点などを纏めます。参考になればと思います。
試験の傾向は?
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問題:56問
問題数は毎回変わるかもしれません。私が受けた時は56問でした。
これまでのAssociate試験やMCP試験と同じように「2択問題」「1問1答」「ケーススタディ」は出題されました。各セクションを先に進めると前のセクションに戻ることができません。
そして、今回最も特徴的だったのが、上記に加えて「実技」が含まれています。
これがほんとに苦労したので後ほど詳しく書きます。 -
時間:180分
申込みでは210分になっていますが、そのうち30分は事前の同意書などの時間なので、実際は180分です。
試験範囲
- インフラのデプロイと設定(25~30%)
- ワークロードとセキュリティの実装(20~25%)
- アプリの作成とデプロイ(5~10%)
- 認証とセキュアなデータを実装(5~10%)
- CloudおよびAzureストレージ用の開発(20~25%)
今回も幅広いですね。
Expert試験だからなのか、出題内容が少しマニアックだなと思いました。
あるサービスの細かい仕様やオプションなども出てきます。
学習方法
普段からAzureをよく触っているので資格のための勉強はほとんどやっていませんが、触ったことがないサービスやオプションは Microsoft Learn を使ったり、実際にAzureに構築してみたりしました。
実技があるので、ドキュメントだけじゃなくて実際に触ったほうが絶対にいいです。
実技
さて、本題の実技です。
実際にAzurePortalにログインして、課題を解いていく(Azureを操作していく)ことになります。
実技ありと知らなかったのでちょっと焦りました。(公式ページに書いてないような?)
そしてこの実技が中々の曲者でした。。
注意点1: キーボード英語配列
まず注意点としてキーボードが英語配列です。
なので、@とか"とかがいつもと違います。どこで困るかというと、AzurePortalにログインするときのパスワードです。パスワードなので入力した文字は見えません。(●●● みたいな表記になる)
なのでちゃんと@になっているかといった確認ができません。
私はIDを入力する画面で、パスワード文字列がちゃんと合ってるかの確認をしてからログインしました。
ちなみにAzurePortalにログインするときのID/Passwordは試験画面に表示されます。
注意点2: キーボード入力誤認識
まぁとはいえ、英語配列はそこまで問題じゃないです。
一番の問題はキーボード入力した際に画面に反映される文字列が誤認識される!
これは本当に困りました。以下のようなイメージです。
「User」という文字をぱぱっと打ったときに、「ssrr」みたいな感じになって最初の「U」や途中の文字を認識してくれなかったりします。
キーボードを早く打つとなぜか反映されない!
反映されるのが遅いだけならまだしも全然違う文字列になってしまう!
仕方ないので試験中に以下のような方法を編み出しました。
「U (1秒置く) s (1秒置く) e (以下略」
これは試験会場やそのときのPCがたまたまダメだった可能性が高いかもしれませんが、もし同じようなことになったら注意してください。
英語配列+誤認識で、AzurePortalにログインするところでいきなり躓くという試練でした。。
注意点3: デプロイに時間が掛かる
実際にサービスをデプロイするので、ものによっては時間が掛かります。待ち時間が発生します。
それほど長くはないのですが、ここでの注意点としては「デプロイに時間が掛かるような選択はしないこと」です。
ほとんどの設問はやり方が1つしかないものになってますが、ものによっては何通りかやり方が思いつくことがあります。
そのときは最もデプロイに時間が掛からない方法を選んだほうがよいです。
注意点4: プレビュー中のサービスやオプションはどう捉えればいいのか
例えば、「XXXという要件を満たしたいときに、最もコストパフォーマンスに優れた選択をしてください」みたいな設問があったときに、GAされてる中ならAという答えだが、プレビューも含めるとBという答えになるな。という悩みに当たりました。
実際のAzureを使っているのでプレビュー中のものも表示されてくるんですね。
これは何が正解かはいまだに分かりません。私はプレビューは選ばずにGAされているものの中でやるという自分ルールにしました。
注意点5: Azure Portal画面が固まる
これも焦りました。画面が固まったり、リージョンを選ぶときに永遠と読み込み中になったり。。
ブラウザで新規タブは開けますが、ポータル以外は開こうとするとエラーになります。
なので画面が固まったら、新規タブを開いて、portal.azure.com を手打ちして凌ぎました。
まとめ
実技で色んな困難に当たった結果、3問くらい時間が足りず間に合いませんでした。
とはいえ、合格点700点ですが、821点で無事合格することができました!
実技はキーボードの問題があったものの、実際にAzureを触って構築することができるかを問われるので、実務寄りでいいなと思いました。
AZ-300は実技と時間との勝負です。
次はAZ-301を目指したいと思います。
以上