はじめに
この記事は、株式会社スピードリンクジャパン Advent Calendar 2025 の3日目の記事です。
「朝に学習時間を確保したいのに、ついスマホやPCでエンタメを見てしまう…」
「夜の疲れがたまって朝がつらい…」
そんな悩みを抱えている“誘惑に弱いタイプ”の人に向けて、私が実践している
「朝の学習時間を安定して確保するための工夫」 を紹介します。
ポイントは大きく分けて2つです。
- 誘惑を物理的・デジタル的にシャットアウトする環境づくり
- 日中の心身の疲れを減らし、翌朝の意志力を回復しやすくする工夫
どちらも意志力や根性に頼らない方法で、再現性が高いと思います。
1. 朝に学習時間を確保できない原因
朝に学習したいと思っていても、
- ついSNSを見てしまう
- 寝起きで頭がボーッとしている
- 前日の疲れが取れていない
という理由で続かなかった経験がありました。
特に「誘惑に弱いタイプ」の人は、意志力だけで習慣を作るのは難しいです。
朝は前頭前皮質がまだ完全に働いておらず、誘惑に反応しやすい状態のため、
“見えたら触ってしまう” はごく自然な反応 です。
だからこそ必要なのは、
誘惑を感じる前にシャットアウトする仕組みづくり
です。
2. 【トピック①】誘惑を回避する工夫
朝の学習を継続する上で、最大の敵は 「エンタメの入り口に触れてしまうこと」 でした。
そこで私は PC・スマホ・物理デバイスの3段階 で誘惑を断つようにしました。
2-1. Cold Turkey でPCの“エンタメの入り口”を封鎖
PCでは以下のようなエンタメ系をシャットアウトしました。
- YouTube
- ニュースサイト
- 動画配信サービス
- SNS系
Cold Turkey
Cold Turkey の良いところは、
- 設定した時間中は絶対に解除できない
- アプリ・Webサイト単位で細かくブロックできる
点です。
朝5〜9時の間は自動でブロックがかかり、
PCを開いても学習以外のことができません。
「環境で勝つ」 のがポイントです。
■ Cold Turkey とは?
Cold Turkey(コールドターキー) は、Windows / Mac で使える
“超強力な PC 向けサイト・アプリブロックツール” です。
特徴は以下の通り:
- 指定した時間は絶対解除できない(アンインストールも不可設定が可能)
- Webサイト単位・アプリ単位でブロックできる
-
スケジュール(例:5:00〜9:00)で自動的に発動
※自動起動は有料版の機能 - 「一定時間 PC 全体をロックする」ことも可能
通常の“集中アプリ”と違い、
本気でブロックできるので、誘惑に弱い人ほど効果が高いところが魅力です。
2-2. Blockinでスマホの誘惑を断つ
PCをブロックしても、今度はスマホが誘惑してきます。
そこで私が導入したのが Blockin(iOS、Android) です。
Blockinでは、
- アプリ単位で使用禁止
- Webサイトもブロック
- 曜日・時間ごとに柔軟に設定可能
という機能があり、
YouTubeやSNSなど「朝に触れると時間が溶けるもの」を一括で封鎖しました。
設定した時間中はアプリを起動しても使えないので、
“つい開いてしまった” 事故を防げます。
■ Blockin とは?
Blockin(ブロッキン) は iOS、Android で使える
“スマホアプリ・Webサイトを時間帯ごとに制限できるアプリ” です。
iPhone の「スクリーンタイム」をより細かく、強固にしたツールというイメージ。
特徴は以下の通り:
- アプリ単位で使用禁止(YouTube / X / TikTok など)
- Webサイトもブロックできる
- 曜日・時間帯ごとに細かく設定可能
- 解除にはパスコードが必要 → “つい開いてしまう” を防止
“スマホ依存対策”や“朝だけSNSを封鎖する”といった使い方が簡単にできます。
2-3. タイムロッキングコンテナで物理的に触れない環境を作る
デジタルブロックだけでは、
- 「ブロックを解除しようと弄り始めてしまう」
という根深い癖がありました。
そこで導入したのが、
タイムロッキングコンテナ(スマホを物理的に入れてロックする箱) です。
朝の学習時間が始まる直前や前日の睡眠前にスマホを入れて、
自分の学習時間に合わせてロックします。
物理的に触れないので、
“解除しよう”という考えすら起こらなくなる のが大きなメリットです。
参考となる製品
2-4. 朝の学習終了時間まで“完全ブロック”する運用
この3つの仕組み(Cold Turkey / Blockin / タイムロック)を
朝の学習終了時間までフルで活用しています。
- PC → Cold Turkey
- スマホ → Blockin + タイムロック
解除できない → 開けられない → 触れない
という状態を作ることで、学習以外の選択肢がなくなります。
3. 【トピック②】日中の疲れを減らす工夫
朝の学習が続くかどうかは、
実は 「前日の心身のコンディション」 に大きく左右されます。
日中の疲れが強いと、翌朝の意志力は落ち、誘惑にも弱くなります。
ここからは、私が行っている 体のケア(ランニング・栄養) について紹介します。
3-1. ランニング習慣がストレス耐性を上げる仕組み
私はできない週もありますが、1回20分のランニングを週3〜5回 続けています。
ポイントは以下の通りです。
BDNF(脳由来神経栄養因子)が活性化する
- 記憶力や学習能力を向上させる
- 海馬の働きを良くして、学習効率を上げる
→ 朝活との相性がとても良い
コルチゾール(ストレスホルモン)の調整作用
ランニングすると心拍数が上がるので短期的にはコルチゾールが出ますが、
継続すると
「心拍数が上がってもコルチゾールが上がりにくく下がりやすい状態」
に変わっていきます。
結果的に、
- 日中のストレス耐性が向上
- 仕事の疲れが溜まりにくい
- 翌朝の意志力が回復しやすい
という良い循環が起こります。
3-2. 栄養(ビタミンC・マルチビタミン)で疲れにくい体を作る
PC作業・ストレス・運動などで体内に
活性酸素(疲労の原因)が増えます。
ここで役立つのが、
- ビタミンC
- マルチビタミン(特にビタミンB群)
ビタミンC
強力な抗酸化作用があり、
活性酸素を中和して疲労感を減らします。
ビタミンB群
エネルギー代謝に関わり、
- 脳の働き
- 集中力
- 日中のパフォーマンス
に影響します。
継続的に摂ることで、
- 疲労を翌日に持ち越しにくくなる
- 朝の頭の重さが減る
- スッと学習に入れる
という効果を感じています。
4. まとめ:朝の学習は「環境 × 身体」が重要
朝に学習習慣を作るためには、
- 誘惑を断つ“環境の工夫”
- 翌朝の意志力を保つ“身体のケア”
この2つの両輪が必要だと感じています。
特に、誘惑に弱いタイプの人ほど
環境のデザイン × 身体コンディションの最適化
が大きな助けになります。
根性ではなく、
“仕組みで勝つ朝活” を続けたい人の参考になれば幸いです。

