エンジニアになってもうすぐ1年になるのですが、こういったカンファレンスに参加するのは初めてでして、正直に言うと参加前は「どうせ自分にはわからない技術の話ばかりなんだろうな」とか「人と話すの苦手だし気疲れするだけで終わっちゃうかも」とか後ろ向きな気持ちの方が勝っていました。
そんな私の今の率直な気持ちは「楽しかった!参加して良かった!忘れないうちに記事に残しておきたい」です。
今の自分に一番刺さったセッションがこちら
セッションを聴きながら自分の現状を振り返ってみると
周りの先輩に比べて実力・経験・知識が足りない
→ タスクをこなすのに時間がかかる
→ 周りの先輩に比べて成果が少なくなる
→ 目標数値と自分の成果とのギャップに焦る・自己嫌悪でいっぱいになる・自信がなくなる
→ 「自分にはできない」がこびりついてますますできなくなる
→ 余計に疲れる・エンジニアの楽しさがわからなくなって勉強に身が入らなくなる
→ 実力・経験・知識が増えない
という負のループにハマりまくっていました。
- 「絶好調の時の自分」を基準にしない。不調な時でも「これくらいならできる」を積み重ねる
- 「無理しない」の基準は人によって違うので、自分なりの「無理しない」を探す
自分ではこの考え方にたどり着けなかったので、本当にこのセッションを聴けて良かったです。
懇親会で発表者の方とお話しできるチャンスがあったので、感想と感動をお伝えしたところ、周りのエンジニアの方々からもたくさんの励ましやアドバイスをいただけました🥲
自分の中だけにとどめておくのはあまりにももったいない言葉ばかりなので書き連ねておきます。
- こういう勉強会やXのつぶやきを見ているとすごい人ばかりで、それに比べて自分はなんてダメなんだと思ってしまうけど、そんなことはない。そういうところで見えるのはその人のキラキラしたすごい一面だけで、どんなに有名なすごいエンジニアでも欠点はあるし、良い面ばかりを寄せ集めた完璧なエンジニアなんていない
- 自分自身の評価は自分では見えないことも多いので、一緒に働いている人に自分の強みは何か聞いてみると良い
- 周りから評価されても「別にそんなの評価されるほどのことじゃないし、できてないのにな」と思うことは、実は自分の強み
- すごい先輩エンジニアは、早く初めて積み重ねていっているから今すごく見えるだけ。最初からすごかったわけじゃない
- 自信がないと余計にできなくなったりする。ちょっとくらい他責思考になったり、こんなのできなくて当然だ!って開き直っていいので、自信を無くさないようにするのも大事
- どんなに調子が良くても時間が来たらスパッとやめる。時間で決めて取り組むようにすると、調子が悪い時も継続できるようになる
- エンジニアの力は一直線に伸びていくわけじゃなくて、同じところを螺旋のようにグルグル回ったり、時には下がったりもしながらちょっとずつ伸びていく。前の自分と比べて、できることやわかることが増えていたら、ちゃんと成長できている
「カンファレンスは人生が変わる場所」という言葉もあるそうですが、本当にそうなのかもしれません。少なくとも私は、ここ最近、自分の成長の無さに折れかかっていた(もしかしたらすでに折れていたかも...)自分の気持ちをちょっと持ち直すことができました。急にポジティプには変われないし、自信をつけるには地道に実力を積み上げていくしかありませんが、今日からまた自分のペースで続けていこうと思います!
最後に、今の世界の見え方が変わった言葉を残しておきます。
「みんな僕らのことをすごいすごいって褒めてくれるけど、僕たちはコンピューターができた30年前にたまたまこの業界にいて、コンピューターで何ができるのか、どんなことをできるのかみんなが手探りであれこれ自由にやっていた時代からずっと見てきているから何でも知っててすごいってだけ。今、AIが出てきて、AIもそれと同じだと思っていて。今の若い人たちは、法整備も何もできていない、新しいAIが出てすごい!って言われた翌日には全く新しいAIが出てくるっていうような、混沌とした始まりの時代を経験して、そこから30年をずっと見て全部を知っているエンジニアになれる。これってすごいことなんだから。気軽にいろいろ遊ばないともったいないよ。」
そんな幸運に恵まれているなんて、全く気づいていなかったので、何だか未来が楽しみに思えてきました。
今の自分じゃ使いこなせないとか、そんなの気にせず、もっと気軽に遊んでみよう。