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【VSCode】Amazon Q → Kiro の移行、ずっと後回しにしてたけど30分で終わった話

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はじめに

Amazon Q 拡張機能のサポート終了アナウンスがでてくるようになりました。

スクリーンショット 2026-05-14 110333.png

「Kiro に移行してね」というやつです。

わかってはいたんですが、ずっと後回しにしてました。理由は4つ。

  • 新しい IDE に慣れるのが面倒くさそう
  • .amazonq/rules/ にファイルが溜まってて、全部書き直しになるかと思ってた
  • まだ 2027 年まで時間あるからいいかな
  • 拡張機能が全滅するんじゃないか

で、ぎりぎりですが 5/14 の今日、ようやく重い腰を上げてやってみたら、体感30分で終わりました。

同じ理由で後回しにしてる人に向けて書きます。

Kiro って何?(1分で理解する)

VS Code をフォークして作った AI IDE です。Cursor なんかと同じ立ち位置。

Amazon Q 拡張機能でやってたこと(インライン補完・チャット・コード生成)は全部 Kiro でもできます。
それに加えて Spec-Driven Development という機能が乗っかっています。

Vibe Coding との違い

Kiro のドキュメントにはこう書いてあります。

Developing with specs keeps the fun of vibe coding, but fixes some of its limitations

「Vibe Coding の楽しさを残しつつ、本番に出せるコードにする」というコンセプトです。

Spec セッションは requirements.mddesign.mdtasks.md の3ファイルを生成して、AI が段階的に実装を進める構造化されたフロー。
Vibe セッションは従来通りの自由なチャット。

Vibe Coding Spec-Driven
やり方 「これ作って」と投げる 要件 → 設計 → タスクの順に構造化
向いてる場面 小さなプロトタイプ 複雑な機能、大規模コードベース
リスク 複雑なタスクで迷子になりやすい 最初の仕様作成に時間がかかる

もともと自分は Kiro は Spec セッションだけだと勘違いしてたんですが、両方使えるようです。

実際にやった移行手順

1. Kiro をインストールする

kiro.dev からIDEをダウンロードし、設定を進めていきます。

スクリーンショット 2026-05-14 092115.png

私の場合、誤って最初の起動時にプロファイルのインポートをスキップしてしまったので、公式の VS Code 移行ガイド に則り、作業を進めていきます。
(Amazon Q からの移行全般については こちら

VSCodeからプロファイルをエクスポートしておきます。

スクリーンショット 2026-05-14 104622.png

Kiroでプロファイルをインポートし、アクティベートしてIDEを再起動します。

スクリーンショット 2026-05-14 111156.png

すると、各拡張機能がインストールされた状態になりました。

スクリーンショット 2026-05-14 112558.png

Open VSX 互換の拡張機能はそのまま使えます。
Microsoft Marketplace 専用の拡張機能は使えない場合があるので、必須の拡張機能があれば事前に確認しておくと安心です。
https://open-vsx.org

2. 使ってた拡張機能を確認する

「拡張機能が全滅するんじゃないか」というのも後回しにしてた理由のひとつでした。

ところが手順1で設定ファイルをインポートしたため Kiro を起動したら、拡張機能がインストールされています。

実際に使ってたものを確認してみた結果がこちらです。

AI

拡張機能 Open VSX 備考
Amazon Q ✅ 使えるけど不要 Kiro に AI 機能が内蔵されているので不要です。拡張機能からアンインストールしましょう。

AWS / IaC

拡張機能 Open VSX 備考
AWS CDK Snippets ✅ 使える Open VSX に掲載あり
AWS CloudFormation Snippets ✅ 使える Open VSX に掲載あり
CloudFormation ✅ 使える Open VSX に掲載あり
CloudFormation Linter ✅ 使える Open VSX に掲載あり
Draw.io Integration ✅ 使える Open VSX に掲載あり

リモート開発

拡張機能 Open VSX 備考
Remote - SSH ❌ 使えない Microsoft 製プロプライエタリ。SSH でリモート接続したい場合は Open Remote - SSH が互換版として Open VSX にあり
WSL ❌ 使えない Microsoft 製プロプライエタリ。Windows から WSL 内のファイルを開きたい場合は Open Remote - WSL が互換版として Open VSX にあり

Windows 上の Kiro から WSL 内のファイルを開いて編集しているだけなら、Open Remote - WSL を入れるだけで SSH の設定は不要です。

Git / CI

拡張機能 Open VSX 備考
Git History ✅ 使える Open VSX に掲載あり
GitHub Actions ✅ 使える Open VSX に掲載あり

Markdown

拡張機能 Open VSX 備考
Markdown All in One ✅ 使える Open VSX に掲載あり
Paste Image ✅ 使える Open VSX に掲載あり

エディタ / 表示

拡張機能 Open VSX 備考
Error Lens ✅ 使える Open VSX に掲載あり
indent-rainbow ✅ 使える Open VSX に掲載あり

言語サポート

拡張機能 Open VSX 備考
PowerShell ✅ 使える Open VSX に掲載あり(Microsoft 製とは別の互換版)

「全滅」ではありませんでした。
特に痛いのは Remote - SSH / WSL で、VSCode用の拡張機能のため Open VSX に出てきません。
ただしどちらも Open VSX に互換版があるので代替できます。

2-1. WSL を使っている場合の追加設定

Windows 上の Kiro から WSL 内のファイルを開きたい場合、Open Remote - WSL を入れるだけでは動きません。argv.json に設定を追加する必要があります。

コマンドパレット(Ctrl+Shift+P)で Preferences: Configure Runtime Arguments を実行して argv.json を開き、以下を追加します。

{
    "enable-proposed-api": [
        "jeanp413.open-remote-wsl"
    ]
}

既存の項目の末尾にカンマを忘れると JSON のパースエラーになります。
前段の行末に , があることを確認してください。

追加後に Kiro を再起動すると、コマンドパレットから Connect to WSL が動くようになります。

拡張機能をWSLにインストールするのを忘れないようにしましょう。

3. .amazonq/ ディレクトリを移行する

ここが一番の懸念点でした。.amazonq/rules/ にルールファイルが溜まっていたので、全部書き直しになるかと思っていたんですが、コピーするだけでした。

Kiro では .amazonq/rules/ に相当する機能が Steering という名前になり、.kiro/steering/ に置きます。

mkdir -p .kiro/steering
cp -r .amazonq/rules/. .kiro/steering/

以上です。サブディレクトリがある場合も -r で一括コピーできます。

Kiro CLI(ターミナル版)であれば .amazonq/ をそのまま検出して読み続けるため、コピー不要です。
IDE 版(Kiro IDE)は .kiro/steering/ への移行が必要です。

4. Steering ファイルの適用タイミングを設定する

Amazon Q の rules/ はすべてのチャットに自動適用されていましたが、Kiro の Steering には4種類の適用モードがあります。

モード フロントマター 動作
Always inclusion: always デフォルト設定。毎回自動で AI に渡される
Auto inclusion: auto + description: description の内容に合致するリクエストのとき自動で渡される
fileMatch inclusion: fileMatch + fileMatchPattern: glob パターンに一致するファイルを編集しているときだけ渡される
Manual inclusion: manual #ファイル名 で明示的に参照したときだけ渡される

デフォルト設定で、Amazon Q の rules/ と同じ挙動になるため、自分は特に変更せずそのままにしましたが、用途に応じて使い分けるとコンテキスト量を節約できます。

# TypeScript ファイルを編集するときだけ渡す
---
inclusion: fileMatch
fileMatchPattern: "**/*.ts"
---

# API 設計の話題のときだけ自動で渡す
---
inclusion: auto
name: api-design
description: REST API の設計・実装に関するリクエストのとき
---

まとめ

30分かかったとはいえ、内訳はこうです。

作業 時間の目安
Kiro インストール + VSCode プロファイルインポート 5分
拡張機能の互換性確認 15分
WSL の追加設定(argv.json 編集 + 動作確認) 10分

.amazonq/rules/ の移行は cp 一発なので時間にカウントするまでもありません。

WSL を使っていない人なら実質15〜20分で終わります。拡張機能の調査も、この記事の表を参考にすれば省略できます。

後回しにしてる人はさっさとやってしまいましょう。

参考


移行してみて、Spec-Driven Development がどこまで実用的か気になっています。
Vibe Coding との使い分けも含めて、実際に使いながら試していこうと思います。

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