はじめに
こんにちは、エンジニア4年目の嶋田です。
この記事を開いていただき、本当にありがとうございます!
未経験からエンジニアになった私が今になって思うのは、「この仕事、コードが書けるだけじゃダメだったんだ…」ということです。
もちろん技術力は必須なんですが、それと同じくらい 「どうやって考えればいいんだろう?」という思考のクセや、「どうやってチームで動けばいいの?」っていう人との関わり方に、何度も何度も悩まされてきました。
そこで今回は、私がエンジニアになるまでにつまずき、「当時は本当にしんどかった…」と感じた3つの壁について、私なりの乗り越え方を体験談としてお話しさせてください。
この記事が、今まさに同じ場所で悩んでいるあなたの隣で、「わかるよ、大丈夫だよ」って言えるような、そんな存在になれたら嬉しいです。
目次
【技術の壁】「エラーは自力で解決しなきゃ」と思い込んでいた頃
プログラミングを学び始めると、毎日がエラーとの戦いでした。
「これを自力で解決できないと成長しないんだ」って、なぜか意地になってしまって…。一人で半日以上も画面とにらめっこして、結局何も進まずにPCを閉じる、なんて日もザラでした。
正直、心が折れかけました。
どう乗り越えたか:先輩が教えてくれた『15分だけ悩む』という考え方
そんな私を見かねたのか、ある時、先輩が「15分だけ全力で悩んで、それでも分からなかったら誰かに聞くといいよ」と教えてくれたんです。
目から鱗でした。
15分ルールの具体的なやり方
-
最初の15分は、自分のために全力で戦う時間。
エラーを声に出して読んでみたり、検索したり、自分なりに仮説を立ててコードをいじってみたり。 -
15分経ったら、人の力を借りる準備をする時間。
この15分で「何を試して」「どうダメだったか」をメモして、質問を整理しにいく。
この考え方を知ってから、無駄に自分を追い詰めなくなり、精神的にすごく楽になりました。同時に、「どう質問すれば伝わるか」を考えるクセもついて、結果的に成長につながった気がします。
なぜ15分なのか?
- 短すぎず長すぎない絶妙な時間
- 自力で解決する達成感も味わえる
- でも沼にはまりすぎない安全装置にもなる
- チームメンバーへの配慮も示せる
結果: エラーへの恐怖感が減り、「15分で解決できたらラッキー、できなくても学びはある」というマインドになれました。
【思考の壁】知っていることは増えて、何も作れないジレンマ
入門書や動画教材をたくさん見ると、「自分、結構わかってきたかも?」って気分になりますよね。私もそうでした。
でも、いざ「さあ、何か作ってみよう!」となると、真っ白な画面を前に手が止まるんです。
知識はあるはずなのに、形にできない。
レシピ本はたくさん読んだけど、いざキッチンに立つと何も作れない…みたいな。
本当に悔しかったです。
どう乗り越えたか:「とりあえず動かす」をゴールにしてみた
この沼から抜け出せたのは、「完璧に理解してから作ろう」という考え方を捨てて、「インプット3割、アウトプット7割」 くらいでいいんだ、と自分を許せるようになってからです。
私が意識したポイント
| アクション | 具体例 |
|---|---|
| 教材を見たら、すぐ真似してコードを書いてみる | チュートリアルのコードをそのまま写経→動作確認 |
| チュートリアルが終わったら、機能や見た目を少しだけ変えてみる | ボタンの色を変える、メッセージ内容を変える |
| 「これどうやるんだろ?」と思ったら、まず調べて、すぐ試す | 「ボタン押したら音を出したい」→検索→すぐ実装 |
「とりあえず動く」の威力
インプットはあくまで準備運動。
「作りながら理解する」くらいの気持ちでいると、手が動くようになり、知識が本当の意味で自分のスキルになっていく感覚がありました。
動くものを作ると:
- 自信がついて次のステップに進める
- エラーが出ても「なぜこうなるのか?」と具体的に考えられる
- 他の人に見せて相談しやすくなる
結果: 「完璧じゃなくても、まず形にする」習慣がつき、アイデアを実装する速度が格段に上がりました。
【人間関係の壁】忙しそうな先輩に、どうしても質問できなかった
技術的な壁を乗り越えるために「質問が大事」なのは分かっていても、それが一番難しいんですよね。
「忙しい先輩の時間を奪うのが申し訳ない…」
「こんな初歩的なことを聞いて、呆れられたらどうしよう…」
そんな気持ちが邪魔をして、何度も声をかけるのをやめました。
結果、一人で悩み続けて、もっと時間を無駄にしてしまう悪循環でした。
どう乗り越えたか:自分だけの『質問準備メモ』を作った
この壁は、私が自分なりに編み出した 「質問準備メモ」 で乗り越えました。
質問に行く前に、これだけは絶対に書き出す、という自分ルールです。
【私の質問準備メモテンプレート】
■ ゴール(何をしたいか)
例:「ユーザーがボタンを押したら、登録情報が更新されるようにしたい」
■ 現状(今、何が起きているか)
例:「でも、ボタンを押すと『TypeError』が出てしまう」
■ 試したこと(自分で挑戦したこと)
例:「エラー内容から、データの型が違うと考えて、parseInt()を試したけどダメでした」
■ 聞きたいこと(一番知りたいこと)
例:「このエラーの解決のヒントが欲しいです。それとも、そもそもやり方が違いますかね?」
このメモの効果
これを準備していくと、不思議と「自分はちゃんとやることをやった」と自信が持てて、おどおどせずに話せるようになりました。相手も状況をすぐ理解してくれるので、会話もスムーズに進むようになりました。
さらに質問しやすくなるコツ
- 時間を指定して聞く:「5分だけお時間いただけますか?」
- 選択肢を用意する:「AとBどちらの方向性がいいでしょうか?」
- 感謝を忘れない:終わったら必ず「ありがとうございました!」
結果: 質問への心理的ハードルが下がり、チームメンバーとのコミュニケーションが格段にスムーズになりました。
最後に
ここまで私の体験談を読んでいただき、ありがとうございます。
エンジニアへの道は、本当に山あり谷ありだと思います。でも、私が乗り越えてきた壁は、きっと多くの人が同じようにぶつかる壁のはずです。
3つの壁を乗り越えて学んだこと
- 【技術の壁】 → 一人で悩みすぎないで、15分で区切りをつけてみる
- 【思考の壁】 → 完璧じゃなくていいから、まず手を動かしてみる
- 【人間関係の壁】 → 勇気を出して、準備して、誰かに頼ってみる