バージョン断絶の救世主

　OculusRiftを動かすのに必須なRuntimeのver.0.8と、製品版であるver.1.3には互換性がありません。0.8で作られたものは1.3で動きませんし、逆も然りです。悲しい仕様ですがそういうものなので仕方ありません。

過去に公開されたソフトをVRでもう一度プレイしたいってのありますよね。でもいちいちアンインストールしてインストールし直して…というのは手間です。
Runtimeを切り替えできたら便利だと思いません？

てのを実現した方が海外にいらっしゃいましたので紹介します。

Oculus Runtime Switcher

Oculus Runtime Switcher (0.5/0.6/0.7/0.8/1.3) with GUIhttps://t.co/8QCvhdaTze
のセットアップ終了。
0.8と1.3をワンクリックで切り替えて運用できる環境ができた。めちゃ便利。
— にくきう @次は札幌でMikuExpo (@shiftsphere) 2016年4月3日

[App] Oculus Runtime Switcher (0.5/0.6/0.7/0.8/1.3) with GUI
https://forums.frontier.co.uk/showthread.php?t=240613
Oculus Runtime Switcher V2.zip
https://www.sendspace.com/file/e3xkdj

ver.0.5から1.3までのランタイムをワンクリックで切り替えできるツールです。
切り替えするスクリプトをGUIで扱えるようにしたラッパーソフトといったところです。

インストール手順

最新版(1.3)を標準フォルダへインストール
過去バージョンを以下の各フォルダへインストール
スイッチャーを起動して切り替えたいバージョンをクリック

（２）のインストールフォルダは

Readme.txt

	For 0.5 install to c:\program files (x86)\Oculus_0500
	For 0.6 install to c:\program files (x86)\Oculus_0600
	For 0.7 install to c:\program files (x86)\Oculus_0700
	For 0.8 install to c:\program files (x86)\Oculus_0800

となっています。
うまいことインストールできたら切り替え簡単環境のできあがりです。

問題発生（未解決）

うちの環境(win10 64bit v1511 build 10586.164, Nvidia 361.91)だと、
0.6以下をインストールするとOS自体が起動しなくなるという洒落にならない現象が起きます。
こうなった場合は電源と同時にshiftキー長押しで復旧メニュー出してセーフモード再起動を掘り掘り選び、ランタイムをアンインストールすると戻ります。戻らないことも…あります…

実行ファイルの互換モードでWindows8にするとかビデオドライババージョンを古いものにするとか対処があるようですが完全には試しておりません。

0.6のOculus RuntimeインストールがWindows10でうまくいかなかった。https://t.co/DXOTGNoJwI
ここ見て半分真似てみたけどOS自体が起動しなくなる現象を回避できず。
Nvidiaドライバもダウンさせないとダメか…
— にくきう @次は札幌でMikuExpo (@shiftsphere) 2016年4月3日

どうしても！という方はチャンレンジしてみてはいかがでしょうか。

オススメVRアプリ

Steam：Virtual Desktop
http://store.steampowered.com/app/38211
1.3向け有料。VR空間にPC画面を浮かべて操作できます。この状態で動画見たりゲームしたりもちろんこの記事だって書けちゃいます。マルチモニタモードにすると横長や縦長な表示も可能！

StreetView VR
http://www.streetviewvr.net/
0.8向け無料。Google MapのストリートビューをVRで見られるアプリです。UIが使いやすく地球上のあちこち飛び回って観光しにいけます。ドローンで空撮したポイントも結構あるのでいくらでも見て回れますね。

この2つをランタイム切り替えて使ってます。