IBM API Connectの製品とAPIにx-embedded-doc を使って、ドキュメントを追加する
IBM API Connectでは、APIの仕様を公開するために、開発者ポータルという機能があります。
開発者ポータルでは、APIの概要(APIのタイプ、プロトコル、エンドポイント、セキュリティー)や、アクセスするURLやメソッド(GET,POST,PUT,DELETE)及び、プロパティ定義などが参照できるようになっています。
この開発者ポータルのAPIのドキュメントに、x-embedded-docを利用してドキュメントを追加することが可能になっています。
API ConnectでAPIを定義すると、API Swaggerドキュメントができます。このAPI Swaggerドキュメントに追加のドキュメンテーション・ページを組み込むことが可能です。
ページの html コンテンツの Base64 エンコードされたストリング、またはマークダウン・ストリングです。
これらのページは、左側のナビゲーションで、その製品または API の概要の下かつパスの上に表示されます。
製品および API の組み込みドキュメンテーション
製品または API の仕様に追加の x-embedded-doc オブジェクトを指定することで、個々の製品や API にドキュメントを組み込むことができます。
フィールド名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
名前 | string | (必須) 組み込みドキュメントの名前 |
タイトル | string | (必須) 組み込みドキュメントの表示タイトル |
形式 | string | (オプション) 組み込みドキュメントのコンテンツ値の形式。 値はb64htmlまたはmdです。 デフォルト値は md です。 |
コンテンツ | string | ページの Base64 エンコードされた html、またはマークダウン・ストリング。 |
資料 | x-embedded-doc | 追加の組み込みドキュメンテーション。 親にコンテンツが指定されていない場合は、最初の子がコンテンツとして表示されます。 |
x-embedded-docの使用例
例として、下記のようなx-embedded-docをGlobalWeatherというAPIに組み込んでみます。
x-embedded-doc:
- name: 紹介
title: 紹介
format: md
content: '# マークダウンで記述'
- name: concepts
title: Concepts
format: md
content: |-
## Overview
#### Philosophy
API仕様に関する補足情報をMarkdown形式で記載できます。
***
-
1. 番号
2. 番号
`backslash`
> 引用です<br> *引用です*
>> **2つの引用です**
- name: authentication
title: Authentication
docs:
- name: auth_clientid_secret
title: Obtaining a Client ID and Secret
format: md
content: '### Client IDとSecretを取得する方法を記載'
- name: auth_bearertoken
title: Getting and Using a Bearer Token
format: md
content: '#### Bearer Tokenの取得と使い方を記載'
API ManagerのAPI定義画面のソースに定義します
APIを公開します
開発者ポータルから確認します
開発者ポータルから、GlobalWeatherのAPIを開いてみると、左側に新しく情報が追加されていることがわかります。以下の三つの項目が追加されています。
- 紹介
- Concept
- Authentication
- Obtaining a Client ID and Secret
- Getting and Using a Bearer Token
以上のように、API Connectの開発者ポータルに追加のドキュメントを記載するには、x-embedded-docを使うことで簡単に公開することが可能です。