OS が High Sierra になっている Mac のラップトップで HHKB Professional JP をすぐ使ってみようとすると、うまく動きません。
いろいろ試行錯誤してみた結果、動かす方法はわりと簡単だったので紹介します。
設定の前に
まずはキーボードを JIS 配列として認識させる必要があります。
そのために、まずはドライバをインストールしましょう。これが一番大事です。
ドライバをインストールして Mac を再起動させたら、キーボードを繋ぎます。
そうするとキーボード設定アシスタントが起動するので、Mac 自体の物理キーボードを利用してキーボードを JIS 配列として認識させてください。(HHKB で入力してしまうとうまく認識されません)
認識が完了したら @
を入力してみてください。
うまく JIS 配列として認識されていれば @
が表示されます。
[
が表示されてしまったら US 配列として認識されています。
この場合は Mac の [システム環境設定] -> [キーボード] -> [キーボードの種類を変更] から再度キーボードを認識させましょう。ただし、キーボードは繋いだままにする必要があるようです。
かんたんな設定
ドライバを入れてキーボードを JIS 配列として認識させるだけでは、英数かなキーによる変換ができません。
キーボード本体の裏に思いっきり書いてあるのですが、背面スイッチの SW1 を ON にして Macintosh モードに切り替えてください。蓋でぐいっとやればスイッチは切り替えれました。
これだけで英数かなキーの変換が有効になります。
ただし、スイッチを切り替えただけでは反映されないので、必ずキーボードの USB を抜き差ししてください。
より高度な設定
背面スイッチでできる変更以外のことをしたい場合は Karabiner-Elements が必要になります。
このページからインストールできます。
ここで注意が必要なのが、Karabiner-Elements は v12.0.0 より Virtual Keyboard の互換性向上のため、Mac 側のキーボード設定を利用することになりました。
悲しいことに HHKB Professional JP は Mac がキーボードをうまく認識しないため、Karabiner-Elements 上では US キーボードとして解釈されてしまいます。
それにより、以下の現象が発生します。
- Karabiner-Elements を起動させると、先程設定した英数かなキーによる変換が無効になる
- Karabiner-Elements 側が認識するキーと印字されているキーが一部異なる
なので、 キーバインドは以下のKarabiner-Elements が認識するキーに対して行えば OK です。
印字されているキー | Karabiner-Elements 側の認識するキー |
---|---|
無変換キー | international5 |
変換キー | international4 |
HHKB マーク | grave_accent_and_tilde (`) |
Fn | なし |
たとえば、Karabiner-Elements で英数かなキーの変換を有効にしたいのであればこんな感じになります。
なお、例示しているもの以外でも Karabiner-EventViewer を確認することで、どのキーが Karabiner-Elements ではどう認識されるか分かりますので、必要に応じて確認してみてください。
Karabiner-ElementsにFnキーを認識させる
ただ Fn キーを ⌘ に割り当てたいときに、Karabiner-Elements 側はまったく認識してくれません。
そこで、背面スイッチの SW2 を利用します。
Fn キーを Ctrl に、Ctrl キーを英数にし、それぞれにキーバインドを変更するというやり方です。
Karabiner-Elements の設定はこうします。
これで Ctrl ボタンはそのままに、Fn キーを ⌘ に割り当てることができます。
まとめ
これらを踏まえて、最終的にはこんな感じになりました。
Karabiner-Elements は英数字キーの変換を有効にし、Fn キーを ⌘ に割り当てて、HHKB マークは ⌥ に割り当てました。
これで Mac 自体の物理キーボードに近い感じになったかと思います。(バックスラッシュは未対応)
ぜひ参考にしてください。