ASUSマザーボードでのWoWLAN (Wake on Wireless LAN)設定についてまとめる。
環境
下記スペックの自作PCで確認。
- AMD Ryzen 9 5950X
- NVIDIA GeForce RTX 3080 ※Wi-FiのネットワークアダプターはIntel Wi-Fi 6 AX200
- DDR4-4000 16GBx2
- ASUS ROG STRIX X570-I GAMING
UEFI BIOS Utility
ここではASUS製マザーボードの場合の設定を記載する。
メニュー | 設定項目 | 設定値 |
---|---|---|
詳細\APM | ErP Ready | 無効 |
詳細\APM | PCIEによる電源ON | 有効 |
電源オプション
Windowsの電源オプションで「電源ボタンの動作を選択する」でシステム設定を開き、以下の項目を設定する。
設定項目 | 設定値 |
---|---|
高速スタートアップを有効にする(推奨) | チェックを外す |
デバイスマネージャー
WindowsのデバイスマネージャーでWi-Fiのネットワークアダプターのプロパティを開く。詳細設定タブは初期設定のままとした。主要項目の設定値を記載する。
プロパティ | 値 |
---|---|
Wake on Magic Packet | 有効 |
Wake on Pattern Match | 有効 |
WoWLANのARPオフロード | 有効 |
WoWLANのGTK Rekey | 有効 |
WoWLANのNSオフロード | 有効 |
WoWLANのスリープ状態の解除 | 無効 |
電源の管理タブを設定する。
設定項目 | 設定値 |
---|---|
電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする | チェックを入れる |
このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする | チェックを入れる |
Magic Packetでのみ、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする | 下記参照 |
「Magic Packetでのみ、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」は、スリープ解除をMagic Packetに限定したい場合、またはIPアドレスがDHCPの場合などネットワークから当該端末を宛先とした通信が発生する場合にチェックを入れる。IPアドレスが固定の場合などネットワークから当該端末を宛先とした通信が発生せず、Magic Packet以外でも当該端末を宛先とした通信でもスリープを解除したい場合はチェックを外す。わからない場合は勝手なスリープ解除を避けるためチェックを入れる。ここではIPアドレスが固定のためチェックを外した。
動作確認
スマホにWake on LAN用のアプリをインストールし、アプリからスリープ解除できることを確認する。勝手にスリープ解除される事象が発生した場合は前記事も参照のこと。