Mac が異常に熱くなり、ファンが起動して止まらなくなる現象に悩まされました。
解決したので、経緯と解決策をメモしておきます。
スペック
まず、私のMac は以下のものです。
- MacBook Pro (13-inch, 2019, Four Thunderbolt 3 ports)
- OS: MacOS 12.4
- CPU: 2.4 GHz クアッドコアIntel Core i5
- メモリ: 8 GB 2133 MHz LPDDR3
- GPU: Intel Iris Plus Graphics 655 1536 MB
症状
具体的な症状を列挙してみると以下の通りです。
- 使っていると急に熱くなる
- そのうちファンが回り出す
- CPUの温度が90度を超える
- スリープにしてMacを閉じてもファンは止まらない
- 再起動しても収まらない
- シャットダウンして、冷えたことを確認してから起動すれば症状は出ない
- バッテリーで駆動しているときは、あっという間に電池がなくなる
- この症状は2ヶ月ほど前に急に出てきた
ちなみにCPUの温度は以下のコマンドで測ることができます。
$ sudo powermetrics | grep -e "CPU die temperature"
苦悶の日々
古いハードウェアなので、内部に埃が溜まって排熱機能が低下したのか、とかOSのアップデートをしたら治るのかとか、そろそろ買い替える時期か、とかいろいろ考えました。
焦って買い替えて、新しいMacでも同様の症状がでたら嫌なのでしばらく待って色々調べることにしました。というのも、「Mac 熱暴走」とかで検索してみると、買ったばかりのMacで同様の症状が出ていることが散見されるからです。
ついに解決〜Chrome犯人説〜
アクティビティモニターでCPUやメモリのリソースを食っているのは何か、いろいろ監視してみたのですが、そのうちだんだんとわかってきたことは、どうもChrome が疑わしいということです。確かに、Macを起動すると、真っ先に立ち上げるのはChrome であり、Chrome を使っていないということは皆無です。
そこで「mac chrome 熱」で検索してみたところ、以下のサイトを見つけました。
ついに解決です!
Chromeの「設定」→「システム」→「グラフィックアセラレーションが使用可能な場合は…」を無効にしました。
これで解決しました。
ということは、弱いGPUしかついていない私のMacに対して、GPUの能力を前提とした「グラフィックアクセラレーション」を起動して、ハードウェアの能力を超えた要求に応えようと頑張りすぎて熱を持ってしまった、ということでしょうか。
古いMacBookですがあと1〜2年は頑張ってもらいたいです。
同様の症状にお悩みの方がおられたら参考にしてみてください。