Agentforce スペシャリストの受験ガイドは、2026年7月31日から新しい版に切り替わりました。分野の数も名前も変わったので、旧版向けの教材だけでは範囲がずれます。日本語版の公式受験ガイドで、旧版と新版の違いを整理します。
- 旧版と新版で変わった試験の条件(版・合格点・採点対象外の問題)
- 旧版5分野と新版6分野の名前の違い
- 新版で加わった3分野で問われること
- 確認問題3問(新しく加わった分野から・解説付き)
試験の基本情報(新版)
- 出題形式:多肢選択方式の 60 問と採点対象外の最大 5 問
- 試験時間:105分
- 合格点:72%(採点される60問のうち、約16問まで間違えられる計算。1問の重みが同じと仮定した目安)
- 受験料:¥30,000/再受験料 ¥15,000
- 前提資格なし
- 受験ガイドの版:Spring '26
旧版(Winter '25)と比べると、合格点はわずかに下がりました。そのかわり、新版には採点対象外の問題が含まれるようになりました。どの問題が採点対象外かは、受験中には分かりません。
旧版5分野と新版6分野
旧版の受験ガイドに載っていた分野は、次の5つでした。
- プロンプトエンジニアリング
- Agentforce の概念
- Agentforce と Data Cloud
- Agentforce と Service Cloud
- Agentforce と Sales Cloud
新版の6分野と配点は、次のとおりです。
- AI エージェント:35%(約21問)
- プロンプトエンジニアリング:20%(約12問)
- Data 360 の基礎:20%(約12問)
- テスト、リリース、メンテナンス:10%(約6問)
- ガバナンスとオブザーバビリティ:10%(約6問)
- マルチエージェントオーケストレーション:5%(約3問)
同じ名前で残ったのは「プロンプトエンジニアリング」だけです。Service Cloud・Sales Cloud ごとの分野はなくなり、テスト・ガバナンス・マルチエージェントの分野が加わりました。
新版でデータを扱う分野は「Data 360 の基礎」です。ガイドには、Agentforce データライブラリと、チャンク化・インデックス化・レトリーバーといった概念が挙がっています。
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Salesforce 認定 Agentforce スペシャリスト
無料模擬試験 60問 / 模擬問題集 500問 / Udemy 模擬試験 500問
当研究所の模擬問題は、新版の6分野・配点に合わせて作っています。
新版で加わった3分野で問われること
新版の受験ガイドに書かれている内容を、分野ごとにまとめます。
テスト、リリース、メンテナンス
- テストセンターを使って、エージェントをテストする
- テストセンターの評価のしくみ
- Sandbox から本番環境へエージェントをリリースするときの考慮事項
ガバナンスとオブザーバビリティ
- エージェントを管理・監視するプロセス
- エージェント分析とエージェント最適化
マルチエージェントオーケストレーション
- Single-Org Multi-Agent (SOMA) アーキテクチャーが適切かどうかの判断
- MCP や A2A など、オープン標準のマルチエージェントプロトコルの目的
どれも配点は大きくありませんが、旧版の分野名のままの教材では扱っていないことがあります。
旧版の教材を使うときの確かめ方
- 教材の目次を、新版の6分野の名前と照らし合わせる
- テストセンター・SOMA・MCP など、新版のガイドにある用語が載っているかを見る
- 足りない分野は、公式の受験ガイドの「試験範囲」と Trailhead で補う
新版のガイドは、推奨する自習用教材として、Trailhead で Agentblazer ステータスを獲得することを挙げています。
確認問題を3問解いてみる
新しく加わった3分野から1問ずつ、当研究所の無料模擬試験に載せている問題を選びました。解説まで読んで、知識の穴がないか確かめてください。
確認問題 1(テスト、リリース、メンテナンス)
Cloud Kicks社の管理者は、業務部門から表計算ファイルで受け取った800件の想定発話をまとめてエージェントの評価に使いたい。Agentforceテストセンターの画面で1件ずつ入力する作業は避けたい。
管理者が取るべき方法として最も適切なものはどれか。
- A. テストケースをCSVファイルにまとめてアップロードする。1ファイルあたり1,000件まで実行できる。
- B. AIによるテストケース生成を実行し、生成された結果の中から想定発話に近いものを選び出す。
- C. Agentforceエージェントビルダーのプレビューで発話を順に入力し、会話履歴を評価結果として保存する。
- D. Testing APIでテスト定義を作成し、メタデータの代わりに表計算ファイルを要求本文に添付して送信する。
正解:A
Aのとおり、まとめて取り込む手順が用意されており、1ファイルあたり1,000件まで実行できるので800件を一度に扱える。BのAI生成は1回あたり100件が上限で、そもそも受け取った発話をそのまま取り込む機能ではない。Cのプレビューは対話しながら挙動を確かめる場であり、結果を評価として集計しない。DはTesting APIの理解違いで、API経由のテスト定義はメタデータで記述する。
確認問題 2(ガバナンスとオブザーバビリティ)
Universal Containers社はサービスエージェントを本番稼働させて3か月が経過した。ダッシュボードの推移では解決に至らない会話の割合が上がっており、管理者はどの問い合わせで詰まっているのか、どの情報が足りていないのかを突き止めたうえで、問題が起きた個々の会話を1ターンずつたどりたいと考えている。
この管理者が使うべき機能の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
- A. エージェント分析の利用状況ダッシュボードでセッション数と会話数の推移を比較し、増減の大きい期間に含まれる会話を1件ずつ開いて原因を特定する。
- B. Agentforceテストセンターでテストケースを一括実行し、本番の失敗原因を洗い出す。
- C. エージェント最適化で未解決インタラクションとナレッジギャップを分析し、セッショントレースで該当会話の実行過程を追う。
- D. プロンプトビルダーのプレビューで解決済みプロンプトを確認し、応答が崩れる箇所を探す。
正解:C
エージェント最適化は未解決インタラクションやナレッジギャップ、インテントの集約を担い、セッショントレースデータモデルが1会話の推論とアクションと応答を記録するため、両者の併用が要件に合う。Aの利用状況ダッシュボードは件数の傾向を示すだけで原因の所在までは示さない。Bのテストセンターは事前に用意したテストケースを評価する仕組みで、本番会話の分析には使えない。Dのプレビューはプロンプトテンプレートの設計時検証であり、稼働中のエージェントの会話履歴を対象にしない。
確認問題 3(マルチエージェントオーケストレーション)
Northern Trail Outfitters社では、返品対応、配送状況、会員特典の3領域をそれぞれ別のチームが運用している。利用者からは問い合わせ窓口を1か所にしてほしいという声が強い。一方で3領域を1つに詰め込むと指示とアクションが膨れ上がり、保守できなくなると見込まれている。
設計として最も適切なものはどれか。
- A. 領域ごとにエージェントを作り、利用者にはチャネルを3つに分けて使い分けてもらう。
- B. 1つのエージェントにまとめ、領域ごとの指示は入力規則で切り替わるようにする。
- C. 領域ごとの専門エージェントを同じ組織内に置き、1つの窓口の背後で連携させる。
- D. 領域ごとにエージェントを作り、A2Aプロトコルで外部の別組織へ委譲させる。
正解:C
Cが正しい。同一組織内で複数のエージェントを連携させる構成なら、利用者から見える会話の入口は1つに保ったまま、業務領域ごとに担当チームが独立して保守できるため、窓口の一本化と肥大化の回避を同時に満たせる。Aは入口を3つに分けてしまい、1か所で受けたいという要望に反する。Bの入力規則はレコード保存時に値を検証する機能で、エージェントの振る舞いを切り替える手段ではない。Dは異なるベンダーやプラットフォームのエージェント同士をつなぐ仕組みで、同じ組織内でチームごとに分担する今回の状況には合わない。
次の一歩
新版の範囲で全体を試したいときは無料模擬試験、分野ごとにもっと解きたいときは500問版を使ってください。
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Salesforce 認定 Agentforce スペシャリスト
無料模擬試験 60問 / 模擬問題集 500問 / Udemy 模擬試験 500問
無料模擬試験は本番と同じ出題比率で組んであり、全問に解説を付けています。
あわせて読みたい
- Agentforceスペシャリストの難易度と勉強時間の目安(準備中)
- Agentforce・AI系資格の選び方
資格別の一覧はSalesforce認定資格 模擬問題集 資格別リンク集にまとめています。
この記事の情報について
- 受験料・合格点・問題数・試験時間・前提資格は、各資格の日本語版公式受験ガイドを当研究所が1本ずつ読んで書き写した値です。英語版とは合格点・問題数・受験料が異なることがあるため、参照しているのは日本語版のみです。
- どの資格がどのカテゴリに属するかはSalesforce公式ヘルプ「Salesforce 認定資格一覧」(日本語版)に合わせています。記事のなかでの並び順は、読みやすさを優先して組み替えている場合があります。
- 試験の内容・形式・合格点・受験料は、Salesforce社の判断により予告なく変更されることがあります。受験前に必ず公式受験ガイドで最新情報をご確認ください。
- 公式に記載のない事項(試験の改訂日、出題形式の内訳など)は、推測で書かない方針にしています。
免責事項
- 非公式のオリジナル教材です:当研究所の模擬問題・解説はすべて独自に作成したものであり、実際の試験問題の複製・転載・流用ではありません。Salesforce, Inc.が提供・監修・承認したものではなく、同社と提携・協賛等の関係もありません。Salesforce、Trailhead等の名称・ロゴはSalesforce, Inc.の商標または登録商標です。
- 合格・成果の保証はありません:各記事は学習の補助を目的としたもので、資格試験の合格その他の成果を保証するものではありません。
- 価格・販売状況について:価格および公開状況は変更されることがあります。最新の価格は各記事のページでご確認ください。
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