Linuxは、狭義にはLinuxカーネル、広義にはそれをカーネルとして用いたオペレーティングシステムを指します。LinuxはUnix系オペレーティングシステム (OS) の1つと言えます。
UbuntuはLinuxディストリビューションの1つです。初心者からベテランまで、幅広く利用されています。
本稿では、C言語やC#のプログラムを各種エディタを用いて作成します。
参考URL
VirtualBox上にUbuntu 20.04をインストールする方法は、以下のリンクが参考になると思います。
プログラマーのためのUbuntu
C言語のコンパイル環境を構築しよう
端末を起動し、以下を実行します。
sudo apt update
sudo apt install build-essential
geditでC言語を編集してみる
geditはUbuntu標準のエディタで、初心者向けと言えます。ディスクトップ最上段の「アクティビティ」をクリックし、「ged」と入力してgeditを起動します。
まず、geditの下の「なし」をクリックし、メニューから「C」を選択します。そして次のコードを入力します。
#include <stdlib.h>
int main()
{
system("/bin/cat /etc/lsb-release");
}
すると、エディタ上のコードはシンタックスハイライトされて表示されます。
次に、gedit上部の保存ボタンをクリックし、「sample01.c」として保存します。そして次のコマンドでコンパイルし、実行してみます。
gcc -o sample01 sample01.c
./sample01
下記のように、Ubuntuのバージョン情報が表示されれば成功です。
DISTRIB_ID=Ubuntu
DISTRIB_RELEASE=20.04
DISTRIB_CODENAME=focal
DISTRIB_DESCRIPTION=”Ubuntu 20.04 LTS”
C#の編集と実行に挑戦してみる
まず、C#をインストールします。
sudo apt install mono-devel
今度はnanoというエディタを使ってみます。nanoはGUIを持たない、CUIベースのエディタです。リモートログインして作業するなど、GUIが使用できない環境でも使用できる利点があります。
nano sample02.cs
以下のコードを入力します。
using System;
using System.IO;
using System.Text;
class FileRead1 {
static void Main() {
StreamReader sr = new StreamReader(
"/etc/lsb-release");
string text = sr.ReadToEnd();
sr.Close();
Console.Write(text);
}
}
Ctrl+Oで”sample02.cs”という名称でファイルに書き込みます。次にCtrl+Xで終了します。nanoを終了したら、コンパイルします。
mcs sample02.cs
コンパイルが完了すると、”sample02.exe”というファイルが生成されています。”sample02.exe”を実行してみてください。
./sample02.exe
先ほどのC言語のプログラムと同じ、Ubuntuのバージョン情報が出力されます。
Visual Studio Codeのインストール
最後に、人気のVisual Studio Codeのインストール方法を紹介します。Ubuntu20.04ではsnapを用いてインストールできます。
sudo snap install --classic code
code
さいごに
Windows10の環境であれば、WSL(Windows Subusystem for Linux)のUbuntuから実行するのが手っ取り早いでしょう。
WSLのUbuntuを構築する方法は、よければ以下のリンクを参考にしてみてください。