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【自社開発】Slack × 生成AIで頼れる業務アシスタントボット「hayap」の試用を開始しました!

Last updated at Posted at 2025-12-16

はじめに

 SORICHでは今年の7月、社内のAI活用を促進するために数名のメンバーで構成されたAI研究部を発足しました!今回はAI研究部メンバーである私から、取り組み事例を1つご紹介させていただきます。

AIが便利なのは分かるけど、業務で活用しようとした際には次のような課題に直面したことはないでしょうか?

  • セキュリティ上の懸念から、業務で使うことに不安がある
  • ブラウザとチャットツールを行き来する手間が、利用の定着を阻害する
  • そもそも「どう業務に使えばいいか」のイメージが現場で湧きにくい

 こうした課題の解決を目的に開発したのが、社内コミュニケーションツール「Slack」上で動作する独自のAIチャットボット「hayap(ハヤピー)1」です!

導入の目的

 私たちが「hayap」を開発・導入した背景には、大きく分けて2つの目的があります。

  1. 業務効率化
    コーディングの補助、ドキュメントの要約、アイデア出しなどはもちろん、後述するツール連携によって「定型的な操作」そのものをAIに任せます。 これにより「本質的な業務」に集中できる時間を創出し、生産性を向上させることを目指しています。
  2. AI人材育成
    エンジニア職・非エンジニア職を問わず、社員全員が日常的にAIに触れる機会を作ることで、「どのような指示(プロンプト)を出せば、質の高いアウトプットが得られるか」といった感覚を養い、組織全体のAIリテラシーの向上を図ります。
    「AIに使われる」のではなく、「AIを使いこなし、お客様への提供価値を最大化できる人材」に成長していくことは、今後のAI時代の大きなテーマ2ととらえています。

開発の背景

 目的を達成するためには、「AI利用の心理的・物理的ハードルを極限まで下げること」が不可欠でした。
 そこで、弊社メインのコミュニケーションツールである「Slack」の中にAIを常駐させることで、ツールを切り替えるストレスをなくし、会話の流れの中で自然にAIを活用できる環境を整備しました。
 また、社内規定に則ったAPI利用環境を構築することで、全社員が安心して業務データを扱える環境にしたいと考えました。

「hayap」の機能紹介

「hayap」は、通常の生成AIとしての利用に加え、実際の業務プロセスを効率化するために外部ツールと連携させた機能を実装しています。

  1. issue起票機能(GitHub連携)
    Slack上でバグ報告や機能追加の議論が行われた際、スレッド内でhayapにメンションすることで、即座に要約した内容がGitHubのIssueとして起票できます。 起票の後回しによるタスクの漏れの防止にもつながります。
  2. QA起票機能(Googleスプレッドシート連携)
    プロジェクト内で発生した「質問」を、Googleスプレッドシートへ構造化して記録します。 チャットツール特有の「情報が流れてしまう」という弱点を補い、社内のナレッジとして自動的に蓄積することができます。
  3. 新機能アイデア収集機能(Googleスプレッドシート連携)
    社員が「hayap」を使っている最中に思いついた「もっとこんな機能が欲しい」「この業務にも応用できそう」といったアイデアを、Slackから即座に投稿・収集できる仕組みを作りました。投稿された内容はGoogleスプレッドシートに自動集約されます。
  • 現場からアイデアが出る
  • 開発チームが実装する
  • 便利になることで、さらに新しい活用アイデアが生まれる
    このループを回すことで、現場主導で継続的な業務改善につながることを期待しています。

今後の予定

 現在は一部の社内プロジェクトでの試用を開始した段階であり、これから業務効率化効果を検証していきたいと思っています!
 また、利用者のフィードバックを基に、回答精度の向上や新機能の開発などの改善を進めていきたいと思います。

  1. 弊社社長の名前「馬屋原隼人(うまやはらはやと)」をもじったわけではありません。

  2. DeNA様でもAIネイティブな企業への変革を加速させるための取り組みとして、全社のAIスキルを評価する指標を導入されるなど、全社的なAI活用の動きが見受けられます。

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