はじめに
Sequence MakerはExcelから測定器を制御可能にするアドインです。Sequence Maker用に作ったExcelのファイルは、複数人で共有して使用する場合もあると思います。しかし、それぞれのExcelのSequence Makerの設定が異なると、測定器と通信できなかったり、シーケンスを実行したときに思いもよらないような動作をしたり、最悪ワークシート上の変な場所にデータが書かれたりと大変なことが起こります。この記事ではSequence Makerを常に同じ設定でExcelを起動させる方法を解説します。Sequence Makerについての詳細は以下の記事を参照ください。
お断り
本記事の内容はSequence Maker開発元の公式見解ではなく、あくまでも個人が趣味の範囲内で執筆しているものです。記事の内容について開発元へ問い合わせることはお控えください。ご質問・要望などは各記事のコメント欄へお願いいたします。
同じ設定でExcelを起動させる方法
Sequence Makerでは設定をファイルに保存したり、読み込んだりする機能があります。その機能を使用して作成した設定ファイルを、Excelのブックと同じ場所に保存しておくと、Excel起動時に設定ファイルの内容が反映されます。
これは実は詳細設定オプション画面にも説明があります。
詳細設定画面はオプショングループの右下の矢印をクリックすると開きます。
ここで「設定の保存」をクリックすると、現在のSequence Makerの設定が保存できます。
設定ファイルはデフォルトで「SequenceMakerDefault.xml」というXMLファイルで保存されます。
このXMLファイルをExcelのブックと同じ場所に置いておくだけです。これでExcel起動時に自動的に設定が反映されます。
SequenceMakerDefault.xml
このファイルにはSequence Makerのいろいろな設定情報が保存されています。XMLなので、テキストエディタなどで書き換えることも可能です(自己責任ですが・・・)
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<SequenceMakerParameter xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
<ControlParameter>
<Timeout>5</Timeout>
<Wait>0</Wait>
<RepeatNum>1</RepeatNum>
</ControlParameter>
<OptionParameter>
<SendCheck>false</SendCheck>
<NotOverWriteMsg>true</NotOverWriteMsg>
<NotEndMsg>true</NotEndMsg>
<TimeLog>false</TimeLog>
<CommTimeLog>false</CommTimeLog>
<OverWrite>false</OverWrite>
<SeparateComma>false</SeparateComma>
<ExponentFormat>###.0#########E+00</ExponentFormat>
<LineAccessToken />
<ContecDigitalIoDeviceName />
</OptionParameter>
………この後、インターフェイスの設定などが続く
まとめ
この記事の方法を使えば、例えばファイルサーバー上の共有フォルダーにExcelのブックとXMLファイルを置いておいて、複数人で共有することも可能です。設定を固定したい!という場合に便利な機能かと思います。