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はじめに

Sequence MakerはExcelから測定器を制御可能にするアドインです。2024年6月にSequence MakerのV1.60がリリースされました。今回はV1.60で追加された新機能について解説したいと思います。Sequence Makerについての詳細は以下の記事を参照ください。

リリースノート

Sequence Makerのリリースノートは以下のサイトに公開されています。

それによると以下の機能が追加されています。

V1.60 2024/6

  • 専用コマンドの追加
  • CONTEC USB GPIB通信ドライバ(API-GPIB(WDM))の対応
  • 制御可能な計測器を最大12台に拡張
  • その他軽微な修正

専用コマンドの追加

コマンド 解説
#POLL?(コマンド,値, ...) コマンドの応答が指定の値になるまで繰り返しチェックします。
値は最大8個まで指定可能です。
コマンドまたは値にコンマを含む場合はダブルクォーテーションで括ります。
コマンドとコマンドの間はコマンド送信前ウェイト時間分のウェイトが入ります。
#INBIT?(ビット番号) CONTECデジタル入出力ユニットの指定ビットからビットデータを入力します。
入力先は詳細設定のCONTECデバイス名に設定します。
#INBYTE?(ポート番号) CONTECデジタル入出力ユニットの指定ポートからバイトデータを入力します。
入力先は詳細設定のCONTECデバイス名に設定します。
#OUTBIT(ビット番号,ビットデータ) CONTECデジタル入出力ユニットの指定ビットへビットデータを出力します。
出力先は詳細設定のCONTECデバイス名に設定します。
#OUTBYTE(ポート番号,バイトデータ) CONTECデジタル入出力ユニットの指定ポートへバイトデータを出力します。
出力先は詳細設定のCONTECデバイス名に設定します。

https://sequencemaker.hioki.com/manual/ja/#command より引用)

CONTEC社のデジタル入出力USB/IOユニットに対応し、専用コマンドで入出力制御が可能になりました。

image.png

https://www.contec.com/jp/products-services/daq-control/pc-helper/usb-module/dio-0808ly-usb/specification/ より引用)

CONTEC USB GPIB通信ドライバ(API-GPIB(WDM))の対応

CONTEC社のGPIB通信ドライバには以下の2種類あります。

  1. ドライバライブラリ API-GPIB(WDM) for USB GPIB通信ドライバ 開発環境(フルセット) Ver. 4.70
  2. Windows版GPIB通信ドライバ API-GPIB(98/PC) 開発環境(フルセット) Ver. 7.80

これまではAPI-GPIB(98/PC)の方しか対応していませんでしたが、今回のバージョンアップでAPI-GPIB(WDM)にも対応しました。よって、どちらのドライバを入れても動作します。

制御可能な計測器を最大12台に拡張

これまでは最大6台までの計測器を制御可能でしたが、12台まで拡張されました。
インターフェイス #1 ~ インターフェイス #12 まで使用可能になり、12台の計測器を制御することができます。
(そんなにいる?)

image.png

バージョンアップ方法

Sequence Makerのバージョンアップ方法は以下の記事を参照してください。

注意
Excelが起動していると、Sequence Makerのインストールができません。
Excelを終了してからインストールしましょう。

まとめ

今回追加された専用コマンド#POLL?とCONTEC社のデジタル入出力USB/IOユニットについては、別記事にて解説したいと思います。

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