これはなに？

「Ansibleでサーバ設定を管理したい！」
macOSで始めていきます。

とりあえずインストールのみです。

環境

macOS Catalina 10.15.6
Homebrew 2.5.2

Ansibleのインストール

Homebrewを使用してインストールします。

brew install ansible

Ansible 2.9.13がインストールされました。

% brew info ansible
ansible: stable 2.9.13 (bottled), HEAD
Automate deployment, configuration, and upgrading
https://www.ansible.com/
/usr/local/Cellar/ansible/2.9.13 (18,363 files, 226.3MB) *
  Poured from bottle on 2020-10-01 at 18:25:15
From: https://github.com/Homebrew/homebrew-core/blob/HEAD/Formula/ansible.rb
License: GPL-3.0-or-later

インストールされたコマンド

以下のようなコマンドがインストールされました。

ansible

単一タスクのPlaybookを定義し、実行します。

ansible-config

Ansibleの設定を表示します。

ansible-connection

リモートデバイスへ接続します。
（直接使うことはないかな？）

ansible-console

Ansibleタスクを実行するREPL(Read-eval-print-loop)です。

ansible-doc

プラグインのドキュメンテーションツールです。

ansible-galaxy

共有レポジトリ（既定では https://galaxy.ansible.com/ ）にあるロールを操作します。

ansible-inventory

作成したインベントリを表示します。

ansible-playbook

複数個のPlaybookを実行します。

ansible-pull

VCS(Version Control System)からPlaybookを取得します。
プルモードで使います。

ansible-test

テスト実行ツールです。

ansible-vault

データファイルを暗号化/複合化するユーティリティです。

Ansible用語

よく見かけたわからない用語を並べてみました。

インベントリ

Ansibleで操作対象となるデバイスが記載されているファイルです。
あるいは操作対象デバイスです。

タスク

仕事です。操作対象デバイスに対して何か行うことです。

Playbook - プレイブック

デバイスの操作内容を記述するための言語です。
あるいはその言語で記述されたファイルです。

自分自身に接続してみる

ansible-consoleコマンドを使用して、手元のmac上でタスクをひとつ実行してみます。

準備

あらかじめ、sshサーバを動くようにしておいてください。
設定 > 共有からリモートログインを有効にします。

また、ssh鍵がなければ生成し、自分自身に鍵認証で接続できるようにしておいてください。

ssh-keygen -t ed25519
ssh-copy-id -i ~/.ssh/id_ed25519 localhost

鍵認証でログインできるか確認します。

ssh localhost

疏通確認タスクを実行する

ansible-consoleにオプションをつけて起動します。

ansible-console --inventory localhost, --user 自分のログインID

--inventory オプションの最後についているカンマはTYPOではないです。カンマがないと、ファイル名として扱われてしまうのです。

これで、ローカルホストでタスクを実行できます。

おもむろにpingと入力してみます。
このとき、sshのメッセージが表示されるかもしれません。Yesと回答します。

$ ping
[WARNING]: Platform darwin on host localhost is using the discovered Python interpreter at /usr/bin/python, but future installation of another Python
interpreter could change this. See https://docs.ansible.com/ansible/2.9/reference_appendices/interpreter_discovery.html for more information.
localhost | SUCCESS => {
    "ansible_facts": {
        "discovered_interpreter_python": "/usr/bin/python"
    },
    "changed": false,
    "ping": "pong"
}

WARNINGが表示されていますが、Ansibleで操作できることが確認できました。