はじめに
Cloud Data Governance and Catalog (CDGC) November 2025 リリースで、Azure Japan POD における Microsoft Azure Private Link のサポートが開始されました。本記事では、この新機能の詳細、利用可能なサービス、構成手順をご紹介します。
Microsoft Azure Private Link とは
Microsoft Azure Private Link を利用することで、Azure 内部のプライベートネットワークを通じて Informatica のサービスにセキュアにアクセスできます。パブリックなインターネット経由でのアクセスを避け、組織のネットワークセキュリティポリシーをより厳密に実装できる利点があります。
Azure Japan POD で利用可能なサービス
November 2025 リリースから、Azure Japan POD で以下の Informatica サービスが Microsoft Azure Private Link に対応しました:
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Data Governance and Catalog (CDGC)
データカタログおよびデータガバナンス機能へのセキュアなアクセスが可能 -
Metadata Command Center (MCC)
メタデータ管理機能へのセキュアなアクセスが可能
どのPodでどのサービスが利用できるか、どのサービスが Private Link に対応しているかは、最新のProduct Availability Matrix (PAM) をご確認ください。
PAM for Informatica Intelligent Cloud Services (IICS)
これまで Japan POD は AWS のみの対応でしたが、2025 年 11 月リリースにて Azure もサポート対象となりました。
適用範囲
Informatica側で管理する Private Link は、POD - Secure Agent (Group) 間が対象となります。

Secure Agent (Group) - 各種データソース間の Private Link はユーザー様自身での管理となるので、ご注意ください。
設定手順と参考資料
Microsoft Azure Private Link の詳細な設定手順については、以下の公式ドキュメントを参照してください:
Microsoft Azure Private Link Onboarding Guide for Informatica Intelligent Cloud Services
このガイドでは、以下の内容が記載されています:
- Azure Private Link の基本概念
- 前提条件と必要な権限
- ステップバイステップの設定手順
- トラブルシューティング
実装のポイント
セキュリティの強化
Azure Private Link を使用することで、以下のセキュリティ要件を満たすことができます:
- インターネット経由のトラフィック遮断
- VPC/VNet 間のプライベート接続
- 企業のネットワークセキュリティ標準への準拠
ネットワーク構成の考慮
Azure Japan POD での Private Link 設定時には、以下の点に注意が必要です:
- 既存の Azure ネットワークインフラとの統合
- DNS 設定の確認
- エンドポイントの可用性設定
まとめ
Microsoft Azure Private Link on Azure Japan POD は、組織のセキュリティ要件が厳しい環境での CDGC 導入を実現する重要な機能です。特に金融機関やセンシティブなデータを扱う組織にとって、有用な選択肢となるでしょう。
詳細な設定については、公式ドキュメントをご確認いただき、必要に応じてインフォマティカのサポートチームにご相談ください。
