ゆめみさんのデータエンジニア職位ガイドラインの中で記載のあったCDP・CRM・DMP・MA・SFA・DWHの違いについて、曖昧な部分があったのでまとめました
https://yumemi.notion.site/d525d3992c1444009762b1a5a306f8cd
1. CDP(Customer Data Platform)
概要:
CDPは、顧客に関するあらゆるデータを統合し、1人の顧客としてプロファイル化するプラットフォームです。
主な特徴:
- オンライン/オフラインを問わず、様々なチャネルからデータを収集
- 個人単位でデータを統合・蓄積
- 他ツール(MA、CRMなど)と連携可能
主な目的:
- パーソナライズされたマーケティング施策の実施
2. CRM(Customer Relationship Management)
概要:
CRMは、既存顧客との関係を管理・強化するためのツールまたは手法です。
主な特徴:
- 顧客との接点情報(問い合わせ履歴、商談履歴など)を管理
- 顧客満足度向上やLTV向上が目的
主な目的:
- 顧客維持とアップセル・クロスセル促進
3. DMP(Data Management Platform)
概要:
DMPは、主にWeb上のCookieデータや外部データを収集・分析し、広告配信の最適化に使われるデータ基盤です。
主な特徴:
- 匿名データ(Cookie、広告ID)中心
- オーディエンスセグメントの作成
- DSPなど広告配信基盤と連携
主な目的:
- 広告ターゲティングの最適化
4. MA(Marketing Automation)
概要:
MAは、見込み顧客(リード)に対するナーチャリング(育成)を自動化するツールです。
主な特徴:
- スコアリングやステップメール送信
- Web行動のトラッキング
- セグメント別のシナリオ設計
主な目的:
- リードの購買意欲を高め、商談化を促進
5. SFA(Sales Force Automation)
概要:
SFAは、営業活動を可視化・効率化するためのシステムです。
主な特徴:
- 商談・案件管理
- 顧客への接触履歴管理
- 営業プロセスの分析・レポート
主な目的:
- 営業効率の向上と売上最大化
6. DWH(Data Warehouse)
概要:
DWHは、様々な業務システムから集めた大量のデータを蓄積し、分析・可視化するためのデータベースです。
主な特徴:
- 時系列でのデータ保存
- BIツールと連携しやすい
- 集計・分析処理に最適化
主な目的:
- 経営・業務判断のためのデータ分析
一覧比較表
項目 | 主な対象 | データの粒度 | 主な目的 | 活用例 |
---|---|---|---|---|
CDP | 顧客全体 | 個人識別可能 | 顧客統合・施策最適化 | パーソナライズ施策 |
CRM | 既存顧客 | 個人 | 顧客関係管理 | カスタマーサポート履歴管理 |
DMP | 匿名ユーザー | セグメント | 広告最適化 | リターゲティング広告 |
MA | 見込み顧客 | 個人・行動 | リードナーチャリング | ステップメール |
SFA | 営業プロセス | 案件 | 営業支援・可視化 | 商談管理・分析 |
DWH | 全社データ | 集計・履歴 | データ分析基盤 | BIレポート作成 |
まとめ
これらのツール・概念は、目的・対象・活用フェーズが異なるため、自社の課題やフェーズに応じて適切に選定・連携させることが重要です。それぞれを「何のために使うのか?」を明確にすることが大事であると思っています。