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MacでVRChatワールドを作る方法 〜Unity環境構築からパッケージ導入まで〜

Last updated at Posted at 2025-01-03

MacでVRChatワールドの制作に挑戦してみましたが、つまづいたポイントがいくつかあるので、環境構築手順を記事にまとめてみました。

以下の情報は、あくまで個人の技術メモであり、この手順を実行したことによる損害について一切の責任を負いません。あらかじめご了承ください。

既存のUnityプロジェクトを開きたい

説明を簡単にするため、VRChatワールド制作用のUnityプロジェクトが既に存在しているものとします。
例えば、他のメンバーがWindows PCで作成したUnityプロジェクトを受け取ったが、自分のPCがMacだった、という状況を想定しています。

ただ、Unityプロジェクトを新規作成する場合でも、そこまで大きく手順は変わらないと思います。

大まかな流れ

  1. Unity Hubをインストールする。
  2. Unity 2022.3.22f1をインストールする。
  3. ALCOMをインストールする。
  4. ALCOMに既存のプロジェクトを追加する。
  5. プロジェクトに必要なパッケージをインストールする。

これでVRChatワールド制作環境がMacで動作するはずです。
以下、詳しく説明していきます。

手順

1. Unity Hubをインストールする

Unity Hubは以下の公式サイトからダウンロードしてインストールします。

インストール時にUnityアカウントの入力が求められたら入力します。

このあたりは、以下の記事がわかりやすいです!

必要に応じて、メニューの日本語化も行うと良いかもしれません。

2. Unity 2022.3.22f1をインストールする

Unityのインストールには大容量データのダウンロードが必要になるため、自宅やオフィス等の高速なインターネット環境で作業を始めてください。
カフェWiFiやスマホテザリング等で作業を始めてしまうと、数時間経ってもダウンロードが終わらないといったことがありますので、ご注意ください。

以下の Unity ダウンロードアーカイブ をブラウザで開きます。

Unity 2022.3.22f1を探して、右側の INSTALL をクリックします。

unity download archive

Unity Hubが表示されるはずです。

このタイミングでUnity Hubが表示されないことがまれにあります。
私の場合は、PCを再起動することで症状が改善しました。

以下の2つの選択肢が表示されることがあります。

  • Apple Silicon版
  • Intel版

その場合はIntel版を選択してください。
Apple Silicon版ではVRChat SDKの一部機能が動作しないためです。

Intel版を選ぶのはあくまでVRChatワールド制作時の話であり、一般的にはApple Silicon版を選ぶ方が多いと思います。

また、モジュール選択画面では以下の2つにチェックを入れます。

  • Android Build Support
  • Windows Build Support (Mono)

右下の Continue をクリックすれば、インストールが始まります。

通信環境によっては15分ほどかかるかもしれません。

3. ALCOMをインストールする

ALCOMは以下の公式サイトからダウンロードできます。

VRChat Creator CompanionはmacOSに対応していないため、代替ツールとしてALCOMを使用します。
ALCOMはVRChat非公式のツールですが、オープンソースプロジェクトとして開発されており、10名以上の貢献による信頼性があります。

インストールする際に、Unity Hubのインストール先などを指定する必要があります。

4. ALCOMに既存のプロジェクトを追加する

ALCOMを起動します。

Add Project to ALCOM

左側の プロジェクト > 右上の > 既存のプロジェクトを追加 をクリックします。
フォルダ指定ダイアログが表示されるので、追加したいUnityプロジェクトのフォルダを選択します。
Assets フォルダの親フォルダを指定してください。
プロジェクトの一覧に1行追加されていれば成功です。

Project

5. プロジェクトに必要なパッケージをインストールする

追加されたプロジェクトの右側にある 管理 をクリックします。
パッケージ一覧が表示されます。

パッケージ一覧

VRChatワールド制作の場合は、以下の3つのパッケージをインストールします。

  • VRChat SDK - Base
  • VRChat SDK - Worlds
  • VRWorld Toolkit

共有されたUnityプロジェクトの場合は、メンバーとパッケージバージョンを揃えるよう注意してください。
バージョンについては、READMEファイルに記載されていることが多いので確認してください。

パッケージのインストールが完了したら、 UNITYを開く をクリックします。
Unityが起動します。
初回起動時には10分ほど待つ必要があるかもしれません。

Unityが無事に開けば、VRChatワールド制作環境の構築は完了です!

これでMacでVRChatワールドを制作する準備が整いました!

Macだとできないこと

MacとWindowsではグラフィックスAPIが異なるため、一部の機能が使えませんのでご注意ください。
具体的には、MacがMetalで、WindowsはDirectXです。

詳しいことはUnity公式の以下のページに記載があります。

さいごに

本記事作成にあたり、以下のページを参考にさせていただきました。ありがとうございました。

皆さんの制作活動がスムーズに進むことを願っています!

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