こんにちは。せーじと申します。元々はWebやバックエンド、時々アプリの開発をしておりましたが、最近はSREをしています。
私は業務や私生活で日常的にRaycastを使っています。
今回はクローズドな勉強会で「MCPを利用するインターフェースとしてのRaycastのポテンシャル」という内容で発表した際に、反響が大きかったのでその内容を記事にまとめました。
この記事で紹介することは
・RaycastでMCPを使う方法
・登録したMCPを「Raycast AI Extensionsから使う」
という2点について紹介します。
Raycastについてまだご存知ない方はこちらの記事を御覧ください。
RaycastでMCPをinstallする
Rayacst v1.98.0でMCPが公式サポートされました。
これはcursor等と同様に、色々なところが出しているMCPサーバをRaycastに登録して簡単に使えるようにするというものです。
機能詳細↓
使い方は至って簡単で
Raycast で install serverを呼び出し、
こんなjson(下記の記事から拝借しました)を
{
"mcpServers": {
"lapras": {
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"@lapras-inc/lapras-mcp-server"
],
"env": {
"LAPRAS_API_KEY": "<YOUR_LAPRAS_API_KEY>"
}
}
}
}
下記のような形で入力するとすぐにmcpサーバが利用できます。
command => command(使うcommandによってはフルパスを指定する必要があります※後述)
args => スペース区切りで入力
env => Environmentに登録
npx
以外の例えばuvx
を利用する場合などでサーバをinstallしようとしたときにエラーが発生する場合はフルパス(which uvx
とかの結果)を指定するとエラーが解消します。
mcpサーバを利用するときにllmはどこの何を利用しているかというと、Raycastを通して利用できるllmから任意のものを指定して利用できます。
RaycastにはAIが標準で組み込まれており、様々なモデルを利用できます。もともとは課金ユーザのみ利用できる機能でしたが、今は無料ユーザでも50req / (たしか) 1day まで無料で利用できます。
また、最近ではlocalに起動したモデルも利用できるようになりました。こちらは無料ユーザでも無限に利用できます。
localに起動したモデルは公式でサポートされているのはollamaでinstallしたモデルのみです。詳しくは下記のchangelogを参照してください。
InstallしたMCPは Manage Serverから確認&管理が簡単にできます。
Raycastを通せば、もはやエンジニアでなくてもMCPを利用できますね。
Ryacastが公式にサポートしているMCPサーバをいくつか紹介してくれています。
ここに乗ってるものであれば、利用でそこまでつまずくことはないと思います。
RaycastでMCPを使う方法
Raycastでmcpを利用する方法は2つあります。
専用のチャットを開く
mcpに登録した名前をRaycast上で検索するとmcpサーバが出てくるのでそちらを選択します。
選択するとチャットが開くのでなにか入力しsubmit。
実行するかどうかの確認が出てくるのでcmd+Enter
でConfirmすると
返却が帰ってきます。このまま続けて質問をすることも可能です。
MCPをAI Exntesionsを使って呼び出す
RaycastにはAI Extensionという機能があります。
至ってシンプルな機能AIとのチャット等で @{extension名}
と入力するとそのextensionを自然言語で操作できます。
これだけでも便利なんですが、@
で呼び出すということは複数のextensionをつなげて呼び出すこともできます。
他にもVideo Downloaderを入れるとyoutubeの要約とかもできます。
Video Downloaderはbrewでいくつかのツールを入れる必要があります。Video Downloaderを利用した際に失敗した場合は❌️マークにカーソルを合わせるとerrorログが見られるので、不足しているツールを確認し追加してください。
youtubeを開いた状態で以下のようなプロンプトを入れます。
プロンプト全文
※このプロンプトはRayacstの公式slackのtipsとして共有されていたものを利用しています。
今回はこのyoutubeがブラウザで開かれていたのでこれで試します。
良さそうですね。
あまり長いyoutubeで試したことはありませんが、是非いろいろ試してみてください。
ちなみに、毎回プロンプトを入力するのは手間なので、AI commandを作成し、ショートカットやaliasで呼び出すこともできます。
create ai commandから
こんな感じで設定しすると
設定した名前で呼び出せます。
ai commandを作成すると設定 > extensionsに追加されるので、そこにaliasやショートカットを設定すればいつでも呼び出せます。
今までであればせっせとコードを書いていましたが、本当にプロンプトを書くだけで簡単に作成できます。
他にもgithubのprivate repositoryで職歴を管理していますが、その情報を元にlaprasさんのmcpを使って職歴を更新する。
とかもできます。とても便利。
まとめ
RaycastはMCPを簡単にinstall&管理することができとても便利ですが、それに +α 使い勝手も最高です。本当に自然言語ですべて完結してしまいます。
皆さんも是非試してください。