はじめに
現在、業務でVMware Horizonを扱っています。
最近、VMware Horizonのクローン方式について学んだので、こちらの記事にアウトプットしていきたいと思います。
クローン方式
フルクローン
マスターとなるOSイメージ(マスターOS)を元に仮想マシンの台数分クローンを作る方式。
(vSphere上で実施する通常のクローン)
特徴
- 作成したマスタOSと完全に同じ構成で展開
- ユーザー個別設定の管理に伴い、仮想マシンの運用管理が煩雑になる
- ユーザー情報をVMに保持
リンククローン
OS部分などの共通部分は全員で共有し、個人の設定や変更は差分として持つ方式
特徴
- ユーザー情報とクローン元VMを別々にバックアップ
- ユーザーデータを残し、全仮想デスクトップのイメージを一度に入替え可能
- OSやアプリのパッチ配布の効率化が可能
- 全ての仮想デスクトップを一括管理可能
インスタントクローン
ESXiホストのメモリ上に高速にクローンを作成する技術。
この技術を**「VMFork」**という。
※コンテナ技術のdockerに近い。
特徴
- 親仮想マシンの静止点(スナップショット)を取り、メモリ上で子仮想マシンとしてコピー(クローン)を作成
- 子仮想マシンは親仮想マシンのメモリとディスクを共有
- 30台の仮想デスクトップをわずか2分以内で展開可能
まとめ
方式 | 内容 |
---|---|
フルクローン | クローン元VMを丸ごとコピーする方式 |
リンククローン | クローン元VMとユーザー情報をリンクさせて展開する方式 |
インスタントクローン | ESXiホストのメモリ上に高速にクローンを作成する技術 |
参考記事
「リンククローン×流動割り当て」方式とは?VDIの各方式とメリット・デメリット