Unity 2018.4 LTS vs 2019.1
Unity 2019 は LTS になるまでスキップして、Unity への開発リソース配分を減らそう、という算段。をした過程。
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HoloLens 2 の 2018.3 LTS 向け SDK が安定板で 2019.1 向けはベータ。となっていたり、オフライン・プリレンダリング以外のリアルタイム映像制作も Unity じゃなく UE4 で、というのを最近見聞きしたりだったので、UE4 にもっと時間を割く&曖昧だった諸々をまとめる為。
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Getting your app ready for HoloLens 2 - Mixed Reality
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Further, the MRTK v2 will always guarantee support for Unity 2018 LTS but not necessarily guarantee support for every iteration of Unity 2019.x.
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意訳:2019.x の細かいリリースサイクルのすべてを追いかけたりしないよ。
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機能が Unity 本体なのかパッケージでの提供なのか、ごちゃ付いて分かりづらい。ぱっと見 2019.1 本体にはあまり魅力的な機能は無い。
目次
NVIDIA OptiX AI-Accelerated Denoiser
唯一、Progerssive Lightmapper の Optix Denoiser。速くてきれい。ホントに焼き時間が 1/10 に出来る。これだけは現役で使用中。Unity 2019.1 本体の機能。
2019.1 でライトマップ焼いて 2018.3 に焼いたデータだけ持っていく方法を調べて 2019.1 依存度は下げておきたい。ライトマップ焼き以外は本体の更新は必要ない(ハズ)
追記
色々あって Unity 2018 で OptiX Denoiser を適用する方法を調べました。
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Unity 2018 でライトマップに OptiX Denoiser を適用
- Unity 2018 以前のバージョンのライトマッパーはデノイズに対応していないので何とかしよう、というお話。
公式パッケージの状況
レンダリング系はユニティちゃんシェーダー(JP公式)の兼ね合いもあるので身動き取れない。SRP はまだ Legacy で出来たことの再現+ちょっと新機能あるよ程度(印象)なのでまあ。
レンダリング周りは SRP の完成時期・対応の手間と UE4 への移行コストが分水嶺(リアルタイム映像制作)
Scriptable Render Pipeline
LWRP も HDRP も、そもそもシェーダー全差し替え、今までの資産や購入したアセットは無かったことに、はちょっと厳しめ。
アセットストア由来やネットに落ちてた系は対応されたならラッキー、更新が無い可能性もあるし。
LWRP
2019.1 以外、正式版は動かないように、とかされない限り本体の更新は必要なさそ。2018.3 LTS 向けのパッケージも更新して。
かるーくやったベンチマークだと Legacy のが早い(PC)スマホではないので LWRP の効果の程は不明。
HDRP
今のところ Legacy + PP Stack v2 で足りる程度、既存機能の移植+α の印象。
LWRP と違ってまだ (preview) だし、ベータテストに付き合う必要もなし、機能と仕様が固まってから。
Visual Effect Graph
2018.3 向けパッケージがある。でも数が出せる以外、あまり魅力を感じない、どこで使う想定の機能かちょっと分からないまま。
今までと違うものが GUI で作れるのは分かるけど、今までの Shuriken でもやれば出来るような? という印象(パフォーマンス以外)
コリジョン頼む。
Visual Effect Graph は パーティクル"風"のシェーダーなので、メッシュとの衝突とかは無理。でも数は出る。
— サトー (@sator_imaging) 2018年10月28日
3Dテクスチャは配列かなんかにエンコして突っ込んでるぽい。だから解像度が50しかない。
GPUのリソースにも限りがあるけどCPU処理にしたいときはどうすんの…
寝落ちしてたスミマセン pic.twitter.com/bvkIbv0S3p
Post-processing Stack v2
動いてる。パッケージ提供。
PP Stack になる前にはあった Sun Shafts(ゴッドレイ・ライトシャフト)復活させて。
ユニティちゃんシェーダー 2.0
見た感じ SRP や LWRP、HDRP への言及無し。
UCTS を使っている限りは Legacy 縛りから抜けられない。
※ いつの間にか ShaderGUI 付いてた。
Animation Rigging
ちょっとオーバーキルな印象だけど 2018.3 向けパッケージさえ出してくれれば。
2018.3 の Package Manager では今のところリストされない。Humanoid なら Animation Rigging 無しで今でも IK 行ける。
C# Job System 対応の新たな何か、じゃなくて既存の各コンポーネントは順次マルチスレッド対応になってパフォーマンスもうなぎ登り、のイメージだったけど全部作り変えるつもりか。
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LTS、末尾のバージョンがどんどん上がっていく運用っぽいけど、2017.4.XXp1、p2、p3、、、と、末尾バージョンを維持して、パッチバージョンが進んで行くイメージだった。Unity Hub で LTS の表記があるなら安心してバージョン上げてください?? バージョニング意図が分からず。
公式ドキュメントに載っている 2019.1 新機能一覧
※ 長かったので切り離し。