IBM Workload Scheduler(IWS) 10.1 Fix Pack 2が 2023/02/28 付でリリースされました。
2024/06/03追記:
Fix PackはGA版のインストールを前提とせず、Fix Pack イメージを使用して新規インストールできる場合があります。その場合はGA版をインストールする手間を省略できます。
ただし、Fix Packにより新規インストール可否が異なる場合があるため、Readme に特に記載がない場合は Fix Pack での初期インストールが可能かIBM Supportへお問い合わせいただくことをお勧めします。
以下はRHEL8 サーバーへの新規インストールを試した際のメモです。
Fix Pack Readme の確認
インストールする前にFix PackのReadmeに目を通し、Fix Pack 適用上の考慮点、適用手順などを確認します。
ReadmeはDynamic Workload Console(DWC), IWSの2つに分けて提供されます。
Readme file for IBM Workload Scheduler Version 10.1 Fix Pack 2
Readme file for Dynamic Workload Console Version 10.1 Fix Pack 2
インストールする環境に応じて考慮点が異なりますので、Readmeは必ず目を通してください。
自身の検証環境で留意すべき点として、以下がありました。
- IBM Workload Scheduler Version 10.1 Fix Pack 2 was formally tested by using WebSphere Application Server Liberty Base 22.0.013 and 23.0.0.1. (WAS Liberty のバージョン)
- On UNIX™ operating systems, before installing the IBM Workload Scheduler Fix Pack, ensure that your umask is set to 022. (Fix Packインストール時は umask を022に設定する)
Fix Pack イメージのダウンロード
IBM Support Fix Central より必要なFix Pack イメージをダウンロードします。
製品セレクターとして "IBM Workload Scheduler"、インストール済みバージョンとして"10.1" プラットフォームはご使用のプラットフォームを選択し、「次へ進む」をクリックします。
続いて表示される「フィックスの特定」ページで"フィックスの参照"ラジオボタンを選択して「次へ進む」をクリックします。
続いて表示されるリストから、必要なフィックスパックを選択して「次へ進む」をクリックします。Fix Packはコンポーネント毎、プラットフォーム毎に分かれているのでご使用のプラットフォーム用のFix Packを選択してください。
今回はRHEL8(x86_64)へインストールするので、以下を選択しました。
イメージ名 | 内容 |
---|---|
10.1.0.2-2023.02-IWS-SERVER-LNX_X86_64 | IWSサーバー Fix Packイメージ |
10.1.0.2-2023.02-IWS-CONSOLE-LNX_X86_64 | DWC Fix Packイメージ |
10.1.0.2-2023.02-IWS-AGENT-LNX_X86_64 | IWS Agent(FTA/DA)Fix Packイメージ |
「次へ進む」をクリックするとIBM idでのログインを促されます。(すでにログインしている場合はダウンロード・オプションを選択する画面へ進みます。)
以降はページ上のガイドに従ってダウンロードを行います。
Fix Pack を使用したインストール
インストール手順はGeneral Availability(GA)版と基本的に変わりませんでした。
GA版を使用した手順はこちらで公開しております。
前提チェック、前提RPMの導入、必要ユーザーの作成、Db2のインストール含め上記を参考にしてください。
IWS MDMのインストール 以降の手順を実施する際に、ダウンロードした Fix Pack イメージを使用します。
以上です。