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ボックスカルバートの形状予測AI ~学習用設計データの作成編~

Last updated at Posted at 2021-07-23

シリーズ目次

ボックスカルバートの設計データについて

ボックスカルバートと一言にいっても色々な種類があります
image.png

これらすべての形状に対して予測する 万能な AI は実現が難しいので、今回は簡単な形状をターゲットにします。

image.png

学習用設計データの作成

設計は、以下の条件としました。

設計条件

ボックスカルバートは、左右対称の形状とする

ハンチ

image.png

ハンチ1は、側壁上床版薄い方1/2 の大きさとする

下床版にハンチは設けない

地表面に載る荷重

常時の上載荷重は 10kN/m2 とする

地表面の活荷重は 下表の荷重とする

image.png

設計水位

高水位は 地表面 とする

低水位、平水位は 考慮しない

ボックス内部の活荷重

考慮しない

温度荷重

10℃ とする

鉄筋について

image.png

ボックスカルバートの部材の鉄筋量は、一般に 0.15% ~ 1.0% の鉄筋が入っている
今回は、部材厚を予測するので、鉄筋量の増減は 学習データに含めたくなかった

そこで、今回は、 全設計データで 一律 断面の0.6% の鉄筋が入っているものとして
設計データを作成した

地盤定数について

一般的には ボックスカルバートは多層地盤中に構築されるため 関係する地盤数は任意の数になる

image.png

数が固定されていない状況は ニューラルネットワーク の入力が 難しくなるため
今回は、

  • ボックス直上の埋め戻し土
  • ボックスより上の部分の地層1
  • ボックスの上半分の地層2
  • ボックスの下半分の地層3

というように 地層の数を固定した

地盤の湿潤重量

最大 20 kN/m3 の値を取ることとした

地盤定数

今回は、杭なし構造物を弾性体として解く

image.png

したがって地盤反力係数を計算するための変形係数を設定する

静止土圧係数

土圧の算定に用いる係数で一般的には、下表の関係があるが、

image.png

今回は 0.8 以下の 任意の数値とする

以上の条件により 15万件 のボックスカルバートのデータを生成し設計をおこなった

設計した結果を格納した csvファイル を下記の URL から 入手できます。

boxculvert_data.csv

次回

次回、は 生成した15万件のデータを学習させ、部材厚を予測するAI を実際に作成してみます。

ボックスカルバートの形状予測AI ~ニュートラルネットワークの構築編~

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