ABC275(AtCoder Beginner Contest275) A~D問題の解説記事です。
灰色~茶色コーダーの方向けに解説しています。
その他のABC解説、動画などは以下です。
更新時はツイッターにて通知します。
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A Dif:14
要するにHの中で最も大きい要素は何番目ですか?ということを聞かれています。
これを直接求める方法もなくはないのですが、ちょっとややこしいので、最も大きい要素を探す→そのインデックス番号を探すという方法で解きます。
まずHの中で最も大きい要素を探します。
max(H)
とすることでHの中で最も大きい要素がわかります。これをHmaxとしましょう
次にHmaxのインデックス番号を探します。
H.index(Hmax)
とすることでHのなかでHmaxが何番目かを確認できます。
ただし、pythonは先頭を0番目、次を1番目と数えます。よって問題文で言う番号と1個ずれるので+1しなければならないということに注意してください。
入力の受け取り、出力がわからない方は以下の記事を参考にしてください。
【提出】
# 入力の受け取り
N=int(input())
H=list(map(int,input().split()))
# Hの中で最も大きい要素
Hmax=max(H)
# (Hmaxのインデックス番号+1)を出力
print(H.index(max(H))+1)
B Dif:147
指示通りに計算して出力すればOKです。
余りは「%」で計算します。
【提出】
# 入力の受け取り
A,B,C,D,E,F=map(int,input().split())
# 計算して出力
print((A*B*C-D*E*F)%998244353)
C Dif:760
正方形は1辺が決まれば他の全ての頂点の座標が決まります。
例えば以下の例を見てみましょう。(実装に合わせて0インデックスで説明します。すなわち左上の座標を(0,0)とします)
A=(1,3)
B=(3,7)
です。このABを正方形の一辺として時計回りに、正方形のABCDを作ります。
Cの行番号=Bの行番号+(A→Bの列方向の増加量)=3+(7-3)=7
Cの列番号=Bの列番号-(A→Bの行方向の増加量)=7-(3-1)=5
Dの行番号=Cの行番号-(C→Bの列方向の増加量)=7-(7-5)=5
Dの列番号=Cの列番号-(B→Cの行方向の増加量)=5-(7-3)=1
これで
C=(7,5)
D=(5,1)
とわかります。
C,Dの座標がマス目の中に入っているかを確認して、全て「#」になっていればカウントします。
この要領でABを全パターン作って同じように確認していきます。
ただし、ABは上、または右上にある(正方形が斜めの場合)辺としたいので、A=(Ar,Ac),B=(Br,Bc)として
Ar≤Br,Ac<Bc
という条件付きで全パターンを作ります。
【提出】
# 座標の情報記録
S=[]
# 9回
for i in range(9):
# 入力の受け取り
Si=input()
# リストへ変換(なくてもOK)
Si=list(Si)
# 記録
S.append(Si)
# 正方形になっている組のカウント
count=0
# Aの行番号:Ar=0~8
for Ar in range(9):
# Aの列番号:Ac=0~8
for Ac in range(9):
# Bの行番号:Br=Ar~8
for Br in range(Ar,9):
# Bの列番号:Br=(Ac+1)~8
for Bc in range(Ac+1,9):
# (Ar,Ac),(Br,Bc)が「#」ならば
if S[Ar][Ac]=="#" and S[Br][Bc]=="#":
# Bの行番号+(A→Bの列方向の増加量)
Cr=Br+(Bc-Ac)
# Bの列番号-(A→Bの行方向の増加量)
Cc=Bc-(Br-Ar)
# Cの行番号-(C→Bの列方向の増加量)
Dr=Cr-(Bc-Cc)
# Cの列番号-(B→Cの行方向の増加量)
Dc=Cc-(Cr-Br)
# 全て座標の範囲内に収まっていれば
if 0<=Cr<=8 and 0<=Dr<=8 and 0<=Cc<=8 and 0<=Dc<=8:
# (Cr,Cc),(Dr,Dc)が「#」ならば
if S[Cr][Cc]=="#" and S[Dr][Dc]=="#":
# カウント
count+=1
# 答えの出力
print(count)
D Dif:606
一見fをそのまま定義すれば解けそうです。が、そのまま計算すると計算回数が莫大になり、失敗します。
そこでメモ化再帰というテクニックを使います。
例えばf(10)を計算してみましょう
f(10)
=f(5)+f(3)
=f(2)+f(1)+f(1)+f(1)
=f(1)+f(0)+f(0)+f(0)+f(0)+f(0)+f(0)+f(0)
=f(0)+f(0)+f(0)+f(0)+f(0)+f(0)+f(0)+f(0)+f(0)
=1+1+1+1+1+1+1+1+1
=9
計算の途中でf(1),f(0)が何度も出てきています。じゃあ毎回いちいち計算しなくても1回計算して結果メモしとけばよくない?というのがメモ化再帰です。
もう少しきちんと説明するとf(1)を一度計算して結果が確定したらそれをどこかに保存しておく→次にf(1)を計算する時は計算をやりなおさず保存した結果を使う、というやり方です。
やり方は簡単で、関数の前に以下の2文を入れておくだけです。
from functools import lru_cache
@lru_cache()
【提出】
# 入力の受け取り
N=int(input())
# メモ化再帰
from functools import lru_cache
@lru_cache()
# fを定義
def f(k):
# k=0ならば
if k==0:
# 1を返す
return 1
# そうでなければ
else:
# 再帰
return f(k//2)+f(k//3)
# 計算して出力
print(f(N))
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