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日鉄ソリューションズプログラミングコンテスト2022(ABC257) A~C問題 ものすごく丁寧でわかりやすい解説 python 灰色~茶色コーダー向け #AtCoder

Last updated at Posted at 2022-06-29

日鉄ソリューションズプログラミングコンテスト2022(AtCoder Beginner Contest 257) A~C問題の解説記事です。
灰色~茶色コーダーの方向けに解説しています。

その他のABC解説、動画などは以下です。

更新時はツイッターにて通知します。
https://twitter.com/AtCoder4

日鉄ソリューションズ(NSSOL)様について

本コンテストは日鉄ソリューションズ(NSSOL)様が主催されています。

A - A to Z String 2 Dif:22

実際に「A」をN個、「B」をN個、...と文字列を作ってしまいましょう。
例えば(文字列)に「A」をN個くっつけるときは
(文字列)+="A"*N
となります。

そうしてからX番目の文字を出力します。ただしpythonでは先頭を0文字目、次を1文字目、...と数えるのでX文字目=S[X-1]と1個ずれることに注意してください。
【提出1】

さすがに26行書くのはめんどくせえという人はchrを使いましょう。
文字には文字コードという番号が振られています。
「A」の文字コードは65
「B」の文字コードは66
...
「Z」の文字コードは90
です。

chr(数字)とすることで数字→文字コードと変換ができます。
i=65~90まで順に代入してchr(i)をくっつけていけば同様に文字を作ることができます。
【提出2】

入力の受け取り、出力がわからない方は以下の記事を参考にしてください。

【提出1】

# 入力の受け取り
N,X=map(int,input().split())

# 空の文字列を用意
S=""

# 「A」をN個くっつける
S+="A"*N
# 「B」をN個くっつける
S+="B"*N
S+="C"*N
S+="D"*N
S+="E"*N
S+="F"*N
S+="G"*N
S+="H"*N
S+="I"*N
S+="J"*N
S+="K"*N
S+="L"*N
S+="M"*N
S+="N"*N
S+="O"*N
S+="P"*N
S+="Q"*N
S+="R"*N
S+="S"*N
S+="T"*N
S+="U"*N
S+="V"*N
S+="W"*N
S+="X"*N
S+="Y"*N
S+="Z"*N

# 答えを出力
print(S[X-1])

【提出2】

# 入力の受け取り
N,X=map(int,input().split())

# 空の文字列を用意
S=""

# i=65~90
for i in range(65,91):
    # (文字コードi)の文字をN個くっつける
    S+=chr(i)*N

# 答えを出力
print(S[X-1])

B - 1D Pawn Dif:91

実際にマス目を用意して駒を置いてみましょう。
マス目をSとします。
S[i]=0ならば駒が置いていない
S[i]=1ならば駒が置いている
とします。

まずAの情報からマス目に駒を置きます。
A[0],A[1],A[2],...のマス目には駒が存在しますから、i=0~(K-1)についてS[A[i]]=1とすればOKです。

次にLの情報から駒を動かしていきます。
まずL[i]番目の駒がどこにあるか確認しましょう。1番目のマス、2番目のマス、...と順にマス目を確認し、駒があればカウントします。
カウントがL[i]になったらそれがL[i]番目の駒があるマスです。そのマスをNowとします。

Nowが一番右のマスである場合はNow=Nとなります。逆に1番右のマスでないならNow<Nです。
Nowの右隣のマスに駒がない場合はS[Now+1]=0です。

以上より駒を右に動かす条件は
Now<N かつ S[Now+1]=0
となります。この場合だけ駒を右に動かします。具体的には
S[Now]は駒がなくなる⇔S[Now]=0
S[Now+1]に駒が移動する⇔S[Now+1]=1
となります。

移動が終わったら駒のあるマスを再度確認します。
i=1~Nについて
S[i]=1ならば駒がある⇔iを記録する
としていきます。

最後に記録したマス目を出力します。
print(*(リスト))
とすることでリストの[]なしで出力することができます。

【提出】

# 入力の受け取り
N,K,Q=map(int,input().split())
A=list(map(int,input().split()))
L=list(map(int,input().split()))

# Nマスのマス目を用意
# 0ならば駒がない
# 1ならば駒がある
S=[0]*(N+1)

# i=0~(K-1)
for i in range(K):
    # A[i]番目のマスに駒を置く
    S[A[i]]=1

# i=0~(Q-1)
for i in range(Q):
    # 何番目の駒か数える
    Count=0
    
    # Now=1~N
    # Now=今確認しているマス目
    for Now in range(1,N+1):
        # もしマス目Nowに駒が置いてあれば
        if S[Now]==1:
            # カウントする
            Count+=1
            # もしL[i]番目の駒ならば
            if Count==L[i]:
                # もしNow<N(一番右のマスでない) かつ 1つ右のマスに駒がないならば
                if Now<N and S[Now+1]==0:
                    # 一つ右に駒を移動
                    S[Now+1]=1
                    # もとのマスに駒はなくなる
                    S[Now]=0
                    # 次のiへ
                    break

# 答え
ans=[]

# i=1~N
for i in range(1,N+1):
    # i番目のマスに駒があれば
    if S[i]==1:
        # 答えに追加
        ans.append(i)

# 答えの出力
# (「*」をつけると[]なしで出力できる)
print(*ans)

C - Robot Takahashi Dif:678

大人と子どもを分けて、Xについてどの値がいいのかを考えていきます。
例を見ましょう。

S:101010
W:30 20 10 25 50 30

まず大人と子どもを分けて更に小さい順にソートします。
ABC257_C_1.png

大人側から考えます。
Xの候補は10,20,30です。

(1)X=10
X=10の場合、大人側では3人を正しく判定できます。
これは大人リストの長さ=3から「10」のインデックス番号0を引いて3-0=3人と計算できます。

子供側は一番小さい人が20なので正しく判定できる人は0人です。
合計で3+0=3人を正しく判定できます。

(2)X=30
X=30の場合、大人側では2人を正しく判定できます。
同様に大人リストの長さ=3から「30」のインデックス番号1を引いて3-1=2人と計算できます。

子供側は20,25の2人を正しく判定できます。
合計で2+2=4人を正しく判定できます。

(3)X=50
X=50の場合、大人側では1人を正しく判定できます。
同様に大人リストの長さ=3から「50」のインデックス番号2を引いて3-2=1人と計算できます。

子供側はどうでしょうか。
ここで重要なことはXはどんどん大きくなっていくため、さっきX=30で正しく判定できた20,25の人はX=50でも確実に正しく判定できるということです。
つまりさっき正しく判定できた20,25の2人は確定で、2番目の30の人を正しく判定できるかだけ確認すればよいということです。
30の人も正しく判定できます。
合計で1+3=4人を正しく判定できます。

では次に子供側を考えましょう。
今度は子供リスト、大人リストを大きい順にソートします。
ABC257_C_2.png

X未満を子供と判定するため、X=30,25,20とすると正しく判定してくれません。
そこで0.1ずつプラスしてX=30.1,25.1,20.1を候補とします。

(1)X=30.1
X=30.1の場合、子供側では3人を正しく判定できます。
これは子供リストの長さ=3から「30」のインデックス番号0を引いて3-0=3人と計算できます。

大人側は50の人のみ正しく判定できて1人です。
合計で3+1=4人を正しく判定できます。

(2)X=25.1
X=25.1の場合、子供側では2人を正しく判定できます。
同様に子供リストの長さ=3から「25」のインデックス番号1を引いて3-1=2人と計算できます。

今度はXはどんどん小さくなっていくため、X=30.1で正しく判定できた50の人はX=25.1でも確実に正しく判定できます。
つまりさっき正しく判定できた50の1人は確定で、1番目の30の人を正しく判定できるかだけ確認すればよいです。
30の人も正しく判定できます。
合計で2+2=4人を正しく判定できます。

(3)X=20.1
X=20.1の場合、子供側では1人を正しく判定できます。
同様に子供リストの長さ=3から「20」のインデックス番号2を引いて3-2=1人と計算できます。

同様に考えてX=25.1で正しく判定できた50,30の2人はX=20.1でも確実に正しく判定できます。
2番目の10の人は正しく判定できません。

合計で1+2=3人が正しく判定できます。

正しく判定できた人の最大は4人でしたから、答えは4となります。

【提出】

# 入力の受け取り
N=int(input())
S=input()
W=list(map(int,input().split()))

# 子供リスト
Child=[]
# 大人リスト
Adult=[]

# i=0~(N-1)
for i in range(N):
    # 子供なら
    if S[i]=="0":
        # 子供リストへ追加
        Child.append(W[i])
    # 大人なら
    else:
        # 大人リストへ追加
        Adult.append(W[i])

# リストの長さを確認
Clen=len(Child)
Alen=len(Adult)

# 答え
Ans=0

# ソート
Child.sort()
Adult.sort()

# 正しい判定をされる子供の人数
k=0
# i=0~(Adultの長さ)
for i in range(Alen):
    # X=大人の小さい方からi人目
    X=Adult[i]
    # 正しい判定をされる大人の人数
    tmpAns=Alen-i

    # k<(子供リストの長さ) かつ 小さい方からk番目の子供<Xならば
    while k<Clen and Child[k]<X:
        # 正しい判定をされる子供の人数をカウント
        k+=1
    
    # 正しい判定をされる子供の人数をプラス
    tmpAns+=k

    # これまでの答えより多ければ答えを更新
    Ans=max(Ans,tmpAns)

# 大きい順にソートし直す
Adult.sort(reverse=True)
Child.sort(reverse=True)

# 正しい判定をされる大人の人数
k=0
# i=0~(Childの長さ)
for i in range(Clen):
    # X=子供の大きい方からi人目+0.1
    X=Child[i]+0.1
    # 正しい判定をされる子供の人数
    tmpAns=Clen-i

    # k<(大人リストの長さ) かつ 大きい方からk番目の大人≤Xならば
    while k<Alen and X<=Adult[k]:
        # 正しい判定をされる大人の人数をカウント
        k+=1
    
    # 正しい判定をされる大人の人数をプラス
    tmpAns+=k

    # これまでの答えより多ければ答えを更新
    Ans=max(Ans,tmpAns)

# 答えの出力
print(Ans)

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