概要
自宅PC向けにWindows10 Proのライセンスを手に入れたので、Hyper-Vに触れてみることにしました。
とりあえずVirtualBoxで作成していたCentOS7の仮想マシンをHyper-Vに移行してみたので、その作業記録を記します。
環境情報
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ホストOS: Windows10 バージョン1803
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VirtualBoxとそのゲストOSには以下URLで作成したものを使用しました。
【前提】CentOS検証環境初期設定
バージョンは以下の通りです。 -
VirtualBox:5.2.18
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CentOS:7.5
VDIファイルをVHDファイルに変換
VirtualBoxのコマンドでVirtualBoxで作成したCentOS7のvdiファイル「CentOS7.vdi」をvhd形式「vboxtest1.vhd」に変換します。
>"C:\Program Files\Oracle\VirtualBox\VBoxManage.exe" clonehd CentOS7.vdi vboxtests1.vhd -format VHD
(参考)Hyper-Vマネージャで「VHD」ファイルを「VHDX」ファイルに変換することが可能です。
仮想マシン作成後に設定画面から対象の「ハードドライブ」を選択して「メディア」>「仮想ハードディスク」>「編集」ボタンを押下すると設定画面が開きます。
ここでは特に必要が無いので、「VHD」ファイルのままとしています。
Hyper-Vで仮想マシンを作成
「Hyper-Vマネージャー」から該当サーバーを右クリックして「新規」>「仮想マシン」を選択します。
- 名前と場所の指定
項目 | 設定値 | 備考 |
---|---|---|
名前 | vboxtests1 | なんでもOK |
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世代の指定
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第1世代
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起動メモリ
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(自由に設定してください。私はデフォルトの1024MBかつ動的メモリ使用としました。)
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ネットワークの構成
項目 | 設定値 | 備考 |
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接続 | nat | なんでもOK (私は別途作成したnatを使用しました。参考)(※ちなみにCentOS6を変換する場合はレガシーネットワークを使用する必要がありました。) |
- 仮想ハードディスクの接続
- 既存の仮想ハードディスクを使用する。
項目 | 設定値 | 備考 |
---|---|---|
場所 | (事前に作成した「vboxtest1.vhd」のフルパスを指定します。) |
「要約」画面を確認したら「完了」ボタンを押下します。
CentOS7の初期RAMディスク再作成
上記で作成した仮想マシンをそのまま起動すると初期RAMディスクを正常に読めずに起動失敗します。
レスキューモードで起動して、dracutコマンドで初期RAMディスクを再作成します。
(※ちなみにCentOS6の変換の場合は初期RAMディスク再作成は不要でした。)
レスキューモード起動
CentOS7起動時のカーネル選択画面でrescue「CentOS Linux (0-rescue-省略) 7 (Core)」を選択して起動します。
初期RAM再作成
「端末」を起動して以下コマンドを実行します。
$ su -
# cd /boot/
# dracut -force
# shutdown -r now
起動後
通常のカーネルを選択して起動します。
起動後は動作やログを確認しつつ不具合をつぶして行きます。とりあえず私はVirtualBoxで作成したネットワークアダプタに関する設定は全て削除してHyper-Vで追加したネットワークアダプタ用の設定を入れなおしました。