VMworld 2021のアップデートについて調べることがあったのでメモ。
1. そもそもVMworldって?
VMware社の年次カンファレンスです。他にもいろんな会社(例えばApple社)も自社の大型イベントで新製品や新機能の発表しているかと思います。今年USでは10/5-7にオンラインで開催されました。日本でも同イベント(VMworld 2021 Japan)は11/25-26でライブ配信されます。
2. そういえばVMware Cloud on AWSって?
オンプレとクラウドのそれぞれに強みを持つ両社が共同開発したクラウドサービスです。Amazon EC2ベアメタルインスタンス上にVMware仮想環境が構築されています。詳解は両社の公式サイトもどうぞ。
3. VMworld 2021アップデートまとめ
今年もたくさんのアップデートがあり、クラウドまわりに加えてAppまわりにも注力されていた印象です。本記事ではVMware Cloud on AWS関連のアップデートについてまとめます。
Availability in AWS Asia Pacific (Osaka)
大阪リージョンでのVMware Cloud on AWS提供がアナウンスされました! (2021年10月末の時点から利用できるようになったようです。)今まで日本では東京リージョンだけだったので、よりカバレッジが広がりました。
2-Host i3en.metal clusters
今までVMware Cloud on AWSでは本番利用はi3.metal(選べるホストタイプ、より汎用向け)を除き3ホスト構成からでしたが、今後はi3en.metal(選べるホストタイプ、より大型ワークロード向け)も2ホスト構成が可能です。これによってi3.metalとi3en.metalの両方で最小2ホスト構成から本番利用できるようになります。さらにスモールスタートで利用しやすくなりますね。
1-1-1 Stretched Clusters
Streched Clusterといって以前からVMware Cloud on AWSではMulti-AZ (2つのAWS Availability Zoneにまたがる冗長構成)を構成できたのですが、構成ホスト数の最小4ホスト(各AZに2ホストずつ)となっていました。そこで今回のアップデートで最小2ホスト(各AZに1ホストずつ)から利用可能になりました。どんどん利用しやすくなりますね。
Enhancements to VMware Cloud Disaster Recovery
以前からVMware Cloud on AWS向けの災害対策SaaSソリューションとして、VMware Cloud Disaster Recovery (よくVCDRと省略される)がありました。今まで最小RPOは4時間だったのですが、さらに強化されて最小RPOが30分となりました。
ちなみにVMware Site Recoveryという、こちらもVMware Cloud on AWS向けの災害対策SaaSソリューションがあり、そちらも今回のVMworld 2021で機能強化のアップデートがありました。
ほかにもたくさん..!
上記で抜粋した以外にもVMworld 2021の前後でたくさんのアップデートがあり、例えばAppまわりで注目のTanzuや、強力なマイグレーションツールであるVMware HCX、セキリュティまわりではVMware NSX Advanced Firewallへのadd-on追加など、まだまだアップデートが盛り沢山です。
本文は英語ですがこちらVMware社の公式ブログにもVMware Cloud on AWSについて2021年10月時点の最新アップデートがまとまっています。またVMworld Japan 2021も上記リンクから参加登録(無料)できますので、ご興味あればぜひご参加してみてください。
VMware Cloud on AWS: What’s New in Oct 2021 (VMware Cloud Blog)
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