OpenGLとDirectXの違い
OpenGLとDirectXは、両方とも3Dグラフィックスおよびコンピュータゲーム開発に使用されるAPIですが、異なる特性と設計を持っています
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プラットフォーム依存性:
- OpenGLはクロスプラットフォームのAPIであり、Windows、Linux、macOSなどさまざまなオペレーティングシステムで使用できます。
- DirectXはMicrosoftが開発したAPIで、主にWindowsプラットフォームで使用されます。したがって、DirectXを使用する場合、Windows向けのゲームやアプリケーションを開発することが一般的です。
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バージョンと機能セット:
- OpenGLはさまざまなバージョンが存在し、それぞれ異なる機能セットを提供します。バージョンによっては一部の機能が制限されていることもあります。
- DirectXはシェーダーモデル(SM)と呼ばれるバージョンを持ち、各バージョンで新しい機能が追加されています。SM5.0はDirectX 11で、SM6.0はDirectX 12で導入されました。
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シェーディング言語:
- OpenGLではGLSL(OpenGLシェーディング言語)が使用されます。
- DirectXではHLSL(High-Level Shader Language)が使用されます。
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シェーダーモデルとパフォーマンス:
- DirectX 12は、より低レベルでのハードウェアアクセスを提供し、複数のCPUコアを活用して高いパフォーマンスを得ることができます。
- OpenGLは一般により高レベルのAPIであり、DirectX 12よりも効率的なマルチスレッド処理を実現しにくい場合があります。ただし、OpenGLでもOpenGL 4.5以降でより低レベルのアクセスが可能になりました。
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サポートされているプラットフォーム:
- DirectXは、Windows PC、Xbox、および一部のWindows Phoneデバイスなど、Microsoftのプラットフォームに特化しています。
- OpenGLは多くのプラットフォームで動作し、モバイルデバイス(Android、iOS)、ゲームコンソール(PlayStation、Nintendo Switch)、およびデスクトップPCなど、さまざまなデバイスで使用されています。